傲岸不遜都知事・石原慎太郎氏についてのブログで、ちょっと「東京オリンピック招致問題」に触れました。本日は、友里流にこの招致に関して書いてみたいと思います。
地元(東京都民)の盛り上がりに欠けるといわれながらも招致の賛成が7割前後と言われる「2016年東京オリンピック招致」。
でも本当に東京でオリンピックを見たいと思っている都民、日本国民がいるのでしょうか。
まず、航空機では選手よりも上のグレードのクラスの乗るというJOCの幹部連中は本心では反対なのではないか。
大挙して経費で海外へファーストやビジネスに座って行けなくなるからです。物見遊山でしかない意味ない「帯同」が出来なくなります。何しろ、派遣選手の数より役員の数の方が多く見える行進なんて、シャレにもならないことを平気でやっている連中です。本心では「東京じゃ面白くない、海外へ行きたーい」と思っているのではないでしょうか。
肝心の選手もどうでしょうか。こんなことを言ってしまうと怒られるかもしれませんが、どの国、どの都市でやろうが「メダルや入賞なんか無理」という数の方が多い派遣選手、一生に一度の可能性がある記念すべきオリンピックが「東京」で良いのだろうか。
「思い出づくり」はやっぱり「外国」ではないかと思います。
選手村で盛んに行われるという参加選手との国際交流(一説には自由恋愛とも言うらしい)も、東京では周囲の目が光っていてやりにくいのではないか。
ほとんどの選手にとって、東京での開催は魅力的でないと友里は考えます。
それでは一般都民はどうか。
開催期間中の交通渋滞、都心混雑、ホテル需要の拡大からの各方面に広がる便乗値上げ、と良いところより悪いところが目立ちます。
身近で観戦が出来るではないかといわれても、多くの一般人はTV観戦。海外と違って原則昼間の競技となるでしょうから、生放送は仕事中で見るのが大変。企業としても、陰でTVにかじりつかれて効率が低下する可能性もあり迷惑のはず。
海外開催は時差があるから、夜や深夜、早朝と勤務時間外にTV放映で生を楽しめるのです。
期間中だけではなく、便乗で終了後も「値上げ」が戻らない可能性もあり、都民、国民ともほとんどメリットをもたらすとは思えません。
私が思うに東京開催に諸手を挙げて喜ぶ業界や人は、土建関係、飲食店関係、ホテル関係、そして政治屋や行政に密着している広告代理店関係くらいのものではないか。おっと石原慎太郎氏も色々な意味で都合が良いのでしょうね。少なくとも私は、税金を投入されるだけでまったく御利益に預かれません。
一般庶民だけではなく富裕な方も残念でしょう。何かの理由付け(オリンピック観戦など)で、「親しい人」と海外旅行を目論む人たちにとって、チャンスが1つ減ることになります。
こんな東京オリンピック、本当に必要なのでしょうか。
本日はあくまで友里征耶の主観に基づく意見であります。
さて東国原知事、ついに自民党からの次期衆院選出馬を断念したようです。人間、調子に乗りすぎると痛い目に遭うという典型的な事例でありました。
彼が失ったものは、取り返しがつかないくらい大きいのではないでしょうか。
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