来栖けい氏のブログのコメント欄が「承認制」になりました。ここ数日の若干の「荒れ模様」に絶えられなかったのでしょうか。
友里征耶の「モウラ」に比べたら、たいしたものではないのですぐ収束すると思っていたのですが、いままで崇められてぬるま湯につかっていた「裸の王様」にはこの程度でも耐えられなかったのでしょう。
承認制にするのは勝手ですが、今回どさくさに紛れて自分への指摘、突っ込みのコメント欄をすべて削除しただけで、友里征耶への悪口は残したままであります。
http://www.kurusukei.com/
12/8のブログのコメントは100以上あったのですが現在はわずか27。
普通の人なら承認制にしても今までのコメント欄はそのまま残すはず。もし自分が耐えられないコメント欄を削除するなら、喧嘩をふっかけた相手の悪口も削除するのがフェアというものです。
私は別に気にしませんが、やりかたがセコイというかあまりに卑劣で情けなくなります。
昔は世間知らずだけど「純粋」だったと思っていた来栖けい氏ですが、取り巻きが悪かったのかこの数年でかなり卑劣な性格になってしまったようです。
今週は「来栖けいウィーク」だったので最後を飾る本日は、彼への提言で〆たいと思います。誰もが思っていても、誰も彼へ進言しなかった貴重な提言と考えます。
1、5年、10年先を考えろ
見た目が華奢、童顔なので許されている幼稚な発言とミーハーな店紹介文ですが、本当はもう30歳くらいのはず。いつまでもこのままのキャラで通用するはずがありません。童顔の人は急に老け込む場合が多い。外観と言動のギャップを覚られるのは時間の問題です。
今は見た目とその経歴(食べ歩き)の意外性でウケていますが、熱しやすく冷めやすい日本人の性格は、ミシュランガイドの1年での不振で証明済みであります。
イメージを一新できないジャリタレ、いじられタレントがなかなか長く生き残れないのは歴史が証明しています。
本業として食関係に今後も従事していくなら、40歳、50歳の自分を想像して足下を固めることが必要でしょう。
2、「井の中の蛙」になるな
世の中は広いのです。来栖氏や友里より外食経験、海外訪問経験の多い人はごまんと居ます。でもまともな人はそれを自慢しないんですね。
ブログや本で店訪問自慢している人は友里含めて、ITや外資関係の成り上がりの人か、自己顕示欲が強すぎる人だけと言っても過言ではありません。
自分より味のわかる人、経験のある人がサイレントであるということを自覚して行動しないと単なるピエロになってしまいます。
幼少時代に最初に食べに行ったのが箱根のホテルだった、とデビュー本だかに自慢のように紹介されていましたが、こんなことまったく自慢にならないことだと自覚していただきたい。世にはもっと凄い店へ幼少時からデビューしている人が沢山いるのです。
そんなことを自慢すること自体が痛い、成り上がりの業界でしか通用しない、ということをはやく悟っていただきたい。
3、胡散臭い自己紹介を改めろ
まずは山本益博氏の後継者という表記は、2項で述べた事由で外食好き、食通、富裕層にはまったくウケないのでやめた方が良い。
最近は「タダ飯疑惑」、「キックバック疑惑」、「店癒着」と評判も芳しくありません。普通の感覚の人なら彼に「後継者」と指名されることは自慢どころかまずいと思うはずです。
また、「食材の原産地を分析できる」というのはあり得ないのですぐさま削除すべきでしょう。TVでブラインドテストをしたとしても、単なるホームグランドでのショーです。経験不足の人なら別ですが、まともな食通は信じません。
丹波の松茸などその食材の最高峰と他の物の違いを当てる人はいるでしょうが、いくつあるか誰も数えたことにない各食材の原産地を当てられるはずがないではありませんか。
元世界一ソムリエの田崎氏でも、ヴィンテージやワイン名を詳細に当てるのは不可能なのです。マトリックス的に無限に近いすべてのワインを飲めるはずがなく、よって未経験のワインを飲まされたら当てられるはずがないからです。
ブラインドテストは、どんな優秀なプロでも有名な造り手や畑に限定されるという常識は、食材の原産地にも当てはまります。
来栖けい氏は、本当は判断出来ないと言うことを自覚しているのではないでしょうか。
幼少からの自分の訪問店、訪問国をリストアップしてみてください。じっくりながめたら、誇大妄想な人でない限りそんな大それた事は言えないはずです。
また、食事会の応募数が1000もあるといった発言も無理があるのでやめた方がいいでしょう。出版記念パーティの出席者数やブログのヒット数を確認したらすぐわかることだと思います。
「美食の王様」、「稀代の美食家」というキャッチは商売道具ですからやめなくても良いですが、これもまともな人には痛いと思われていることを自覚してもらいたいものです。
4、取り巻きを見直せ
TVに出続けてナンボ、が今のビジネスモデルなので、わぐりたかし氏やすずきB氏などの放送作家と縁を切る訳にはいかないでしょう。でも彼らが一生面倒を見てくれると思いますか。
彼らは流行りの嗅覚だけは鋭く、今は「飲食」に傾注していますが、自身の生き残りを最優先する業界人ですから、「飲食」の次のテーマが見つかった時や右肩下がりに突入したTV業界が激変した時に支える余裕はなくなるでしょう。
自分より経験のない成り上がりの業界人、元ベストセラー作家、若い読者とだけつるむのではなく、沢山いる自分より上(高額店訪問経験、海外店訪問経験、食材やワインの知識などに関して)の人との人脈形成することが大事です。
面白がって「王様」と表面だけ崇める人ではなく、「来栖君」とか本名で「さん付け」で読んでくれる各業界一線の人、日本に限らず世界的に食べ歩いている富裕な方、諫言を呈してくれる方たちと積極的に交流することが遅きに逸した感がありますが、人間形成に役に立つと考えます。
5、飲食店へ「借り」をつくるな
食事会でサヤを抜いても、それが商売だというなら私は批判しません。
ただ純粋な読者に「参加費よりはるかに内容のある料理を出す」といって募集するのはいかがなものか。
仮にその参加費ではとうてい食べられない価値がある料理を用意したとしても、来栖けい氏が店にそれ相当の支払いをしていないのは、「龍吟」の領収書提示でわかりました。
今募集している「ナリサワ」でも、4万5000円分の支払いにするはずです。
ということは、読者たちに振る舞われる支払額よりはるかに価値ある料理は、「ナリサワ」など店側の「ご厚意」に甘えているに過ぎません。
一人当たり5万、6万の支払いを「ナリサワ」にしない限り、「支払い額なりの料理」か「店の好意に甘えた特別待遇」のどちらかだと言えるのです。
もし後者だとしたら、店へ大きな「借り」を作ることになります。
世間ではこれを「癒着」と言うのですが、こんな「借り」を作ったら店を冷静に評価できません。質が落ちたとしても宣伝し続けることになります。
飲食店は営利企業です。何か「得」があると思わなければ、世の中、特別待遇をする店はないでしょう。
参加費以上の料理を出すと公言することは、来栖けい氏の店紹介の価値を下げるだけではなく、「裏取引する店なのか」とまともな人に思われることによって店自体の評判も落とすことになるということを、もう三十路なのですから理解してもらいたいものです。
部分的には厳しい意見になりましたが、彼の将来にとっては無駄な事ではないと自負しております。
彼の周りには、自分の利益だけを考えて利用している人だけしかいないとは思いたくありません。
本日の私の提言を噛んで含めて彼に説明していただく見識ある方が、来栖けい氏の周りに一人でもおられることを期待しています。