本日発売の「週刊アサヒ芸能」に「グルメの真実」の書評が1ページ!

昨夕日刊ゲンダイから連絡がありました。またクレームか訴訟かと構えてしまったのですが、

明日発売の「アサヒ芸能」に「グルメの真実」(宝島社新書)が1ページ使って紹介されている

という朗報でありました。思えばほとんどのマスコミ(新聞社だけではなく)に対して矛先を向けすぎたからか、日刊ゲンダイ以外に取り上げられた形跡がなかった「グルメの真実」。
サラリーマンが上司に媚びるように、ライターはマスコミに媚びないとやはり生き抜くのは難しいようです。

早速朝早く近所のコンビニで「アサヒ芸能」を購入してきました。子供のある家庭にはちょっと持ち込みを躊躇する写真や記事が結構掲載されている週刊誌でありましたが、「本バカにつける薬」という書評コーナーの139ページの

解体!ニュースな新書

にしっかり1ページにわたって紹介されておりました。発行部数が29万部弱といわれるだけに、ここは大きな期待を持って拙著の売れ行きを見守りたいと思います。

さて、ナベツネが久しぶりに記者たちの前に現れたようです。どうみても、家の縁側で曽孫相手の日向ぼっこが一番向いているとしかおもえない足取りと滑舌の悪さ。完全な高齢者の立ち居振る舞いですね。今回もまたまた面白いことを言ってくれました。

(オレは)法廷闘争で負けたことがない

御年アラ90と人生経験豊富な方でありますが、ただのサラリーマンでありますから「負けたことがない」と自慢できるほどの

個人的な訴訟経験

をお持ちなのか。
私の昔の同僚に訴訟マニアがおりまして、近隣の人などと絶えず訴訟を起こしていましたが、普通のサラリーマン(雇われ社長や雇われ会長も)が個人的に訴訟を経験する機会がそうあるとは思えません。
特に彼のように権力を早くから握ってしまった新聞人に対して法廷闘争を仕掛ける人はまず居ないでしょう。読売グループ全体の訴訟件数をゴッチャにしているのでしょうが、それでも本当に全戦全勝なのかどうか。私には

高齢者の妄想

にしか思えないのです。そして注目すべき発言は続きます。

最高級の弁護士を10人用意している

弁護士法が変わり、実質弁護士報酬は自由化されております。優秀な弁護士一人の報酬も半端な額ではないはずです。10人もの最高級の弁護士を

ナベツネ個人で雇えるのか

いくら千鳥ヶ淵の超高額マンションに住んでいる身とはいえ、個人負担は厳しいと考えます。清武サイドは訴訟相手をナベツネ個人か讀賣にするかまだ決めていないようですが、ここは訴訟相手を

ナベツネ個人一本に絞って個人負担で最高級弁護士を10人雇わせる

という戦略はいかがでしょうか。
この程度の民事訴訟に訴訟代理人(弁護士)が10人も加わることができるかという根本的な問題も残っております。
サラリーマンは仕事が出来なくてもゴマさえすっていれば出世できるということを逆説的に讀賣が証明してくれた今回のお家騒動(決して清武氏が仕事の出来る人だったというわけではありません)、ますます日本の大会社のサラリーマンは雇われ役員を含めて

ヒラメばかり

になってしまうことでしょう。

さてようやく大王製紙が前会長の刑事告発をしたようです。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111121-OYT1T01154.htm

本人は持ち株(大王製紙関連の非上場会社が主体)含めて47億5000万円ほど返却したつもりのようですが、会社側は現金化できないとして株式での返却を拒否。現金分の21億円しか返却を認めず

85億8000万円

を損害額とする特別背任で告発してしまいました。
普通この手の事件は失敬した金(損害額)をなんとか返却して刑事告発を勘弁してもらう、または情状酌量を狙うのがまず最優先の弁護方針のはずです。(前会長は特別背任の認識があるとの報道から)

泥棒が盗んだものを返しても罪を逃れられないのと同じく、特別背任も親告罪ではないはずですから、損害金を返却して大王製紙が刑事告発しなくても罪を逃れられないと思いますが、少しでも刑を軽くしたいのが人情。まずは全額返却に努力するのが当たり前ではないか。

ところが事件が明るみに出てから2ヶ月あまり。いっこうに返却されたとの報道がなく昨日の刑事告発。私が思うに

返したくても85億の現金が用意できない

のではないか。
つまりカジノで持ち金(含む借入金)のほとんどをなくしてしまったと推測します。
いやどこのマスコミを報道しておりませんが、連結子会社から借り始めた昨年5月時点で、個人的な蓄えを失ってしまっていたのではないか。
普通、よほどのアフォでなければ最初は

個人のギャンブル費用は個人資産で賄う

はずです。ましてかなりの資産家でありますからまずは自分の潤沢な蓄えで遊ぶはずです。東大出の切れ者が、最初から特別背任に奔るはずがない。
ギャンブルの泥沼に嵌まり、個人資産を食いつぶされてはじめて

会社のお金に手を出す

というのがこの手の一般的なパターンであると私は思うのです。
取り巻きが悪い奴ばかりだったというのは、このような有名人や富裕者のお決まりのパターン。この友里に相談してくれていたら、事態はここまで深刻にならなかったかもしれません。