昨夕打ち合わせ中に鳴りだした携帯着信音。発信元が日刊ゲンダイであったので一気に緊張感が走ってしまいました。
何故かと言いますと、火曜と木曜は
日刊ゲンダイコラム「行っていい店、わるい店」を読んだ人のクレームが一番来る曜日
であるからです。
前日(月曜と水曜)の日刊ゲンダイでの友里の評価(アンチや業界は「悪口」と言っていますけど)を帰宅して読んで、もしくは常連客などに教えられて、頭にきた店主(経営者)は大抵翌日に文句を言ってくるんですね。
そこで身構えて電話に出たのですが、レームではなかった。内容は
明日発売の「週刊ポスト」の書評(98ページ)に、「堕落のグルメ」(角川SSC新書)が取り上げられている
マスコミ関係には発売日の前日に配布される「早刷り」を読んだ編集者からの第一報であったのです。
早速朝起きて近くのコンビニで購入したのは言うまでもありません。期待してページを開けたのですが、肝心の記事は
ページ下部のわずか7行
でありまして、書評というより単なる内容紹介でありました。
それでも小学館には取り上げていただいたことに感謝しておりますが、友里は世に氾濫するヨイショ系はじめジャーナリズムが絶滅しかけている雑誌編集部に声を大にして言いたい。
悪口でも良いからもっと大々的に評価してくれ!
2刷りが決まったといっても目標の10万部までの道のりは限りなく厳しい。取り上げていただいた雑誌には
1回分タダで原稿提供
という取引を提案したら、料理評論家やヨイショライターたちの裏取引(早い話がタダ飯要求)を批判できなくなるかもしれません。(そもそも原稿なんていらないと言われそうですけど)
さて本題に入ります。
もう結果なんてどうでも良いと思って忘れていたのですが、この記事をみて
TPPってまだ決着していなかったのか
と驚いてしまったのであります。
記憶によりますと、日本が多くの反対を押し切って参加を決断した理由は確か
TPPが決着する前(昨年中に決着すると言われていた)に、しかもなるべく早く参加しないと不利になる(要約)
でも現在の状態を考えると
焦って参加しなくても構わなかった
のではないか。いや、粘らず焦らさず
アメリカの要求を即飲んでしまえ
との結論に、昨日のディナーを食べて友里は達したのであります。
昨晩はコラムのネタのためもありまして、ある洋食店を再訪。
値付けは高いながら味的には美味しいものが多いと感じていたのですが、唯一文句を言いたくなったのが
ビーフシチューの松阪牛
ツメもまずまずでソースの味は良かったのですが、脂タップリの肉片で気持ち悪くなってしまったのであります。
なぜわざわざ煮込みに合うとは思えない脂肉(A欠牛かも)を使用するのか。なぜ赤身肉を使わないのか。
本来この手の調理、固い肉や質が良くない肉を少しでも美味しく食べようと考えたものではないのか。
焼いただけでもとろけるような食感の脂肉、
何が悲しくて煮込むんだ
と友里は声を大にして訴えるのであります。
まあその理由は単純な店の発想なんですね。そのビーフシチューは一人分で4000円を超える値付けでありまして
高い価格(儲けを大きくしたい)で提供するため、煮込みに合わないけど高いと思われている和牛を使用
しているだけなのであります。
こんな和牛なんて日本に必要ないのではないか。そこでギトギト脂の和牛を食べない友里は以下の暴論を思いついたのであります。
日本の和牛なんてアメリカ牛に駆逐されてしまえ!
体にも良くない脂肉(肝心の牛もビタミンA不足にさせられているのである種の虐待ではないか)なんて必要ないので
牛肉の関税をゼロにしてしまえ!
本日のブログ、欧米の赤身肉の方が美味しい、体にも悪くないと考える友里の暴論(正論)であります。