有名になりはじめると、決まって人はスタンスを変更し権力に擦り寄るようになる

4/9に久々にちょっと触れた「さとなお」さん。自己陶酔のナルちゃんなのはわかっていましたが、「政治ネタ」に関する問題で、ここまで自己に酔い、自己弁護がお上手だとは思いませんでした。(4/9、10のさなメモ)
http://www.satonao.com/
アクセスが1万を超えると、普通の論説と自覚する「政治ネタ」を発信してもエキセントリックなメール、たとえば「子供に気をつけろ」みたいな脅迫を受けることがあったので、「政治ネタ」になるべく触れなくなったという趣旨をこまごまと例の文調(私に言わせると薄っぺらい)で書かれております。
相変わらず「参議院議員」との人脈自慢もあり、「純粋な読者」の信奉や支持を受けやすくする本職の「宣伝手法」もありました。
確かに「脅迫」を受けたことには同情するとともに、私もそのような人たちの短絡的な行動に憤慨します。
しかし、「さとなお」さん、そんなに一部の人から逆恨みされるような「シビアな政治的意見」を発信していたでしょうか。
政府御用達の会社勤務の立場から、「こいずみサーン」と黄色い声を上げるおばさま達と同じく「ゆるい信条」で小泉元首相を支持、今ではかなりの人が「?」に思っている「郵政民営化」を政府広報の立場のように煽っておりました。
「まずは改革の第一歩」と言っていましたが、道路改革、天下り改革など見せかけだけで高級官僚と陰で手を握っていた事実は今なら誰でも認めることであります。
この「見せかけ改革」で終わってしまうのが見え見えだった「こいずみさーん」を純粋に煽っていたのが「さとなお」さんでありますね。安倍前首相のみっともない退任にも理解を示していましたっけ。
どちらもミーハーもとい、「純粋」な読者の支持を広げて、自身の人気取りに結び付けるのに必要な行動であります。
そんな衆愚的信条の持ち主の意見、一般受けしやすい無難な意見に、わざわざ脅迫メールを送る人がいるのか。メールは発信元が特定されますから、脅迫罪が立証しやすい。そんな「リスク」を負ってまで、政府スポークスマンみたいな「さとなお」さんに「脅迫メール」を送りつける人が本当にいたのかどうか。
「ナベツネはオーナーではなくただの雇われ役員ではないか」、「小泉さんは国民のことではなく、自分が目立つことしか考えていない」などもっと過激な発言をしている友里、勿論本業の店評論では一部の人たちに蛇蠍のごとく嫌われているはずですが、今までに表だって脅迫らしきものを受けたのは数回であります。
それこそ「引退しないと子供に危害がでても知らないぞ」、「家に放火してやろうかと思った」という物騒な発言を面と向って、もしくは電話で受けたくらいであります。
でも、未だ引退していませんし、スタンスも変えていません。ですから、「さとなお」さん、そんなに自分を大事にして「仮想脅迫」に怯える必要はないと思います。思いすごし、過剰反応でしょう。
「さとなお」さんには、ナルになりきって、これからもどんどん「緩い政治発言」、「政府応援広報」をしていただきたいと思います。世には一方的な意見だけではなく、色々な面からみた意見が必要だからです。
もし郵政民営化反対の平沼さんたちが新政府の主役に就任してしまったら、もし民主党が政権を取ったら、彼はどう対応するのでしょうか。民営化をとるか、仕事の立場をとるか、私はぜひ、平沼さんに頑張ってもらって、その時の「さとなお」さんの意見が聞きたいものです。
郵政民営化反対の人たちが政府の実権を握った時、「さとなお」さんは小泉改革を更に支持し彼らを批判することができるかどうか、見ものであります・

「正しいことを言いだすと、決まって人は悪いことをする」
正しいと信じること。まじめに考えること。正義を追い求めること。それらは狭量で不寛容で窮屈になりがちだ(戦時中の日本のように)。「妥協と落としどころ」を求めるのは一見醜く不細工な解決法だが(正しくまじめに考える人にとって政治はそう見えるだろう)、様々な人の多様な意見を許容する。
人生も年数を積んでくると、自分が正しいと思うことに妙な自信を持ち始める。妥協せず頑固にそこに固執しだす。その自信を常に疑う気持ちをキープしないとな、とか、行きすぎたまじめは悪いことなのだということを常に反芻していないとな、とか、いろいろ思った夜だった。

何が言いたいのか、雰囲気だけでさっぱりわからない文章です。引用やキャッチが多く、はっきりした「意見」や「考え」が伝わってこない。まさに「宣伝キャッチ」であります。彼の思考には、しっかりした「コア」な部分がないのかもしれません。
私は狭量で不寛容でひがみっぽいのか、上記のコメントが友里へも発信されているように感じるのが唯一のアピールでしょうか。
しかしこれは、自分の「スタンス変更」と「緩い考え」を正当化するための思いこみ激しい意見ではないか。私は「世渡り下手」でも、「矜持」をしっかり持って言動する人を尊敬します。
「公開討論」を避け、「メールでの密室取引」で「妥協」や「落としどころ」を探るのもその人の自由でありますが、偉そうに「正しいことを言いだすと、決まって人は悪いことをする」なんて訳のわからないキャッチを大勢の「純粋な読者」に言ってもらいたくない。
私は「さとなお」さんに以下の言葉をお送りします。
「有名になりはじめると、決まって人ははじめのスタンスを変更し権力に擦り寄るようになる」
おっと、「お金儲けにはしり、上昇志向もさらに強くなる」が抜けておりました。
お笑い芸人にもよくみられる例えであります。
中身や真の実力ではなく、「上辺」や「見てくれ」で一般大衆を釣るのが仕事の広告代理店勤務の発想ですから仕方ないのかもしれません。
上辺だけ、生ぬるいだけのお気楽な「さとなお」さんの発言、皆さんはどうお考えでしょうか。純粋な彼の読者も含めてご意見を伺いたいと思います。