暇すぎるGWは映画三昧

身辺整理といいますか、自宅で連日片付けに没頭してこの暇なGWを潰しております。
雑誌や単行本、カメラに続いて手をつけたのがBD&DVD。
プリズン・ブレイク(シーズン4まで)、ターミネーター(女性版2シリーズ)、ダメージなどの海外版から医龍、チーム・バチスタなど国産のシリーズものが出てきましたが、ほとんど未鑑賞のまま封を開けていなかった。

その他もよくまあこんなに見ないBDを買い集めたかと感心するほど映画ものがでてきました。
見逃したものや話題になった映画をアマゾンでコツコツと購入していたのですが、この数年家では原稿に追われるだけで見る余裕がなかったんですね。
昨日ある週刊誌から久々にオファーが来たのですが最近埋没気味であるだけに、6月から日刊ゲンダイの連載が休載となる3ヶ月でこの未鑑賞のBDたちを制覇したいと思っております。

さて昨日までのGW前半6日間。バトルシップの他にも5本の映画(WOWOW含む)を見ましたので、ネタ稼ぎとして簡単な感想を書くことにします。

捜査官X
日刊ゲンダイがオススメしていた中国映画。100年ほどまえの中国の地方村で、強盗を正当防衛で殺したかにみえた武道の達人の主人公に疑問を持った捜査官が、執拗に彼の過去を暴いていくという物語であります。
カンフーなんでしょうか、武闘シーンは迫力があるのですが、画面も展開も暗くてなんとも切ない。しかも耳や腕が切り取られるなど描写もグロ。
銀座の映画館には結構客が入っておりましたが、観後感はあまり良いものではありませんでした。
この映画も観てしまうと、中国の裏というか奥が深いダークな面が気になります。かの国とまともに付き合うのはやはり無理だと思った次第であります。

プリンセス・トヨトミ(WOWOW)
ストーリーの展開に無理があるというか、内容がなくまったく面白くなかった映画。会計検査院が「大阪国」の存在を見つけるという発想だけで、あとはまったく筋になっていない。時間の無駄でありました。

ミッション・インポッシブル ゴースト・プロトコル(BD)
このシリーズを見る度に、子供の頃観ていた同名のTVドラマの偉大さに感心してしまいます。映画になってからは、現在の科学ではあり得ない秘密兵器のオンパレードで、主人公も超人的身体能力の持ち主。
でも昔のTVドラマは、綿密に計算された戦略(欺し)とチームプレーでミッションを完遂しておりました。子供だったこともありますが、毎回その戦略に感心したものです。
今回のBD、それなりに面白かったのですが再度観たいとは思えず、1800円ならなんですがBDとして購入するのはもったいない気もしました。

レッド(WOWOW)
いやー暇ですね。といいますか毎月払っているWOWOW代金、はじめて元とった気がします。
元CIA調査員のブルース・ウィリスの命を狙う組織(CIA)と彼ら仲間との戦いのドラマ。この手(諜報機関)の話のお約束は政府高官の自己保身。
今回は副大統領が過去の暴挙(無差別殺人)を隠蔽するため、CIAを動かしたという設定であります。
現役大統領の暗殺までやってしまう「何でもあり」のアメリカですが、こんなことが平気で映画の題材になることが不思議。表現の自由といってしまえばそれまでですが、この手の映画制作に抵抗感がないということは、もしかして本当にこんなことが日常茶飯事に行われているのではないか。
中国と同じく、この国も信用できないとあらためて思った次第であります。

テルマエ・ロマエ
かなり面白いと聞いていたのですが、ホント前半は大声出して笑い続けてしまいました。
紀元前ローマの浴場設計士(こんな職業があったとは知らなかった)が現代の日本へなぜかやってきて、その浴場コンセプトを参考にローマに斬新なテルマエ(公衆浴場)をつくるというストーリーであります。

時空を超えた入浴スペクタル

というキャッチ。ちょっと過大な感もありますが、おそらくTOTOの全面協力があったのでしょう、荒唐無稽でありますがそれなりに楽しめました。主人公の阿部寛はじめ日本人の主な出演者である市村正親、北村一輝など

濃い顔の持ち主をよくまあ集めた

と感心してしまいました。この映画は阿部寛なくては成り立たなかったことでありましょう。イタリア人も自分たちより「古代ローマ人にそっくり」と思ったのではないでしょうか。
後半は皇帝やローマ国に対する阿部寛演じるテルマエ設計士の忠誠心が表立ち、笑いが激減してしまったのが残念か。
しかし同じ奇想天外なストーリーでも、プリンセス・トヨトミよりはるかに面白かったのは原作(コミック)の違いか、脚本家の能力に差があったからなのか。
時間があればぜひご覧ください。映画代の元は取れると考えます。