あの大震災から本日で2年。一過性ではなく継続的に災害を出し続けている放射能汚染は未だに福島原発で垂れ流し状態であります。
こんな状態でも
再開だけを頼りにしている無策な原発関連企業
が存在するという現実。友里は非常に残念でなりません。
TPP参加と絡めてアメリカからのシェールガスが全面輸入解禁となったら、火力発電の燃料となる天然ガスの価格は激落します。
友里が思うに原発の唯一のウリである燃料代に関しても
火力の方が原発よりCPが良くなる
のは誰でもわかることであります。
建設コスト(5000億円前後)や補修コストが火力より5~10倍もかかる原発。要のラインニングコスト(燃料代)も火力に負ければ、今は表に出せない
廃炉費用(1兆円以上か誰も想像が出来ない)
を加算したら、原発なんて造ろうとか動かそうという発想はまともな人に浮かんでくるはずがありません。
GEと東芝(提携)は1基で原発並みの発電量(100万キロワット)をもつ火力(ガスタービンと蒸気タービンを併用するコンバインドサイクル)の開発を進めております。
これが近く開発されれば、いくらGEがガスタービンでボロ儲けしたとしても、原発に比べてコンバインド発電は
土地代激減(スペースがはるかに小さくてすむ)
建設コスト激減(5000億円が数百億円に)
燃料代減
ランニングコスト激減(人件費や補修費)
使用済み燃料の処理費なし(これまたいくらかかるかわからない)
廃炉費用なし(1兆円突破)
発電量調整可能(原発は原則100%運転しかできない)
などメリットあってもデメリットは皆無に近い。
いや唯一のデメリットは
これだけ(原発関連)で飯食っている無策な企業が破綻する
だけか。
よく原発推進者は
原発をやめたら、技術が劣化して廃炉技術も育たない
なんてウソを言っておりますが、友里に言わせると
原発造る(原発を運転する)技術と廃炉技術はまったく別もの
廃炉作業は向こう100年以上継続するはず。総費用も国家予算並になるのではないか。よって廃炉作業だけで十分に飯食えると考える企業がでてくるのは当たり前。
廃炉技術だけの躍進
は十分可能であると考えます。
さて友里ツイッター(https://twitter.com/TomosatoYuya)で読者から面白い情報をいただきましたので、本日はそれをネタにさせていただきます。
友里が以前から唱えている
(日本以外で)時代遅れの低温ローストは、フレンチ唯一無二の調理法ではない
日本の飲食業界においてはタブーなこの問題提起を、公に発信しているシェフが2名いたのであります。
まずはそのブログをご覧ください。
http://ameblo.jp/le-monolith/entry-11485425709.html
「モノリス」というフレンチの存在を知らなかったのですが、そのシェフと「ベージュ 東京」(未だやっていたのか)のシェフが
低温調理全盛(日本だけだろ!)のこの時代に警鐘を鳴らしたい
ある程度火が入った方が肉の旨みも引き立つ。低温は見た目「綺麗」に見えるけど食感とか味わいが本来と違う
(以上、要約)
友里が当初から主張してきたことをこの2名のシェフも感じていたのであります。
肉汁を封じ込めるといっても、肝心の味わいがちゃうだろ
見た目も「生」みたいで気持ち悪い
繊維が破壊されるのか食感も悪い
すぐ冷める
肉汁(ジュ)が出てこないのですから、それを必要とするソースがつくれず、柑橘系や果実のピュレをソースイメージで使用するしかない低温ロースト。
現在のパリなどの有名フレンチではほとんどお目にかからなくなったのですが、
カンテサンスに嬉々として通い続ける客はその実態を知らない
のであります。
皆さんは昔瞬間的に流行った
真空調理
をご記憶でしょうか。
本来は調理環境の悪いTGV内での料理のために開発された
簡略調理(短時間でやれる)
現在では時間制限のあるアイアンシェフのキッチンスタジアムくらいしか存在しないのではないか。
低温ローストも、エルブジの「再構築料理」と同じく世界的には一過性の調理法だと思うのですが、日本だけには未だに生息し、しかも間違って賞賛されている
ガラパゴス調理
と断言しても過言ではありません。
「大は小を兼ねる」、しかし「小は大を兼ねられない」という言葉のように
低温ローストオンリーの料理人(例えばカンテサンスの岸田シェフ)は、その他の料理(ポワレや高温でのロースト、煮込み、山鴫などクセのあるジビエなど)が出来ない
という引き出しの少なさはある程度のプロなら誰でもわかること。
三賢人(見城社長、小山薫堂さん、秋元康さん)やカンテサンスの常連達は、最近のパリへ行っていないのでしょうか。
パリの星付き店からネオビストロまでちょっと数軒食べただけで(岸田シェフ信奉の根源である修業先のアストランスでも低温ローストが少なくなってきている)
低温ローストはもはや時代遅れ(ほとんど見かけないので)
と感じるはずなんですが、井の中の蛙たちには友里が何を言っても無駄なのでありましょう。
パリは遠いとしても、本場パリの有名店に勝るとも劣らないと友里が思う
香港フォーシーズンスホテルのCaprice(カプリス)
へ行けば、そのことがわかると思います。
岸田シェフには、少ない引き出しの中に引きこもらないで、この「Caprice」の料理を食べて目を覚ましていただきたい。
そこで友里はカンテサンスの超常連達に声を大にして言いたい。
岸田シェフをつまらないところへ連れ回す前に、まずはCapriceへ連れて行って目を覚まさせろ!
最後に。今週13日(水)発売の日刊ゲンダイのコラムに、この香港の「Caprice」の評価を掲載予定であります。