新書の校正原稿がただいま到着

実際はかなり危機的な状況だったようです、今月6日の全日空機急降下トラブル。背面飛行に近い状態になっていたそうですから驚きました。
本来普通の飛行機(ジェット機含む)は背面飛行を想定しておりません。飛行機がなぜ空中に浮かび上がるかと言いますと、それは

?翼による揚力

?なのであります。大学、大学院(修士課程)と流体工学&ターボ機器を専門にしていたので、翼理論についてもある程度の知識がある友里。本日のブログの行数稼ぎで簡単にこの浮力について説明させていただきます。

翼の断面を想像していただくとわかりやすいのですが、上辺と下辺で形状が異なります。上辺の方は丸みが大きく下辺は直線に近い。つまり上辺の方が下辺より翼辺が長いところがポイントなのであります。
離陸でスピードを上げていきますと、空気は翼の前方にぶつかって上下にわかれ、再び翼尾で合流します。
細かい理屈は省略しますが、翼頭で上下に分かれた空気は同じ時間で翼尾に合流するので、翼の上辺へ回った空気は下辺より長い距離を沿って同じ時間で翼尾に到達しなければなりません。つまり上辺に回った空気の方が

スピードが速く

なるのです。ベルヌーイの定理で説明してはいけないと言われておりますが、簡単にいいますと

流れの中で圧力は速度と密接な関係があり、流速の大きいところは速度の小さい所より圧力が低くなる

つまり翼の上下で圧力差がでるということです。翼の下面が圧力高く、上面は圧力が低い。よって高い→低いと物は流れるので、翼には揚力が発生し、翼が固定された飛行機本体も空中へ上がるわけです。

飛行機が背面飛行になってしまったら翼の上面が下になりますから揚力は働かないというか、下へ落ちる方向に力が働くのではないか。重力もプラスされますから、よって背面で飛行は続けられないのであります。
「さとなお」さんのように自己陶酔に浸ってしまったのか、どうでもいいことを長々と書きましたが、言いたかったことは

それほど危機的な状態だった

と言うことだけであります。ドアのロック解除スイッチと間違えられたという方向舵スイッチ、微妙な操作が必要だとのことですから、今回のミスのような

急激な操作ができないよう動きを固くする

などの事前配慮が必要だったのではないかと友里は考えます。
ロック解除と間違えて急激に回してしまったのが今回の急降下に繋がったのですから、微妙な操作が必須のボタンなら、急激に動かないようにあらかじめしておけばよいと考えたわけです。

さて本日早朝、宝島社より校正原稿が送られてきました。まだ中身を見ておりませんが、数人の実名は「しがらみ」その他で書くことはできないのですが、主要な人物は実名復活となりましたことをここに報告させていただきます。

執筆依頼した作家に対しては批判をしないのが出版業界の掟であります。あの日刊ゲンダイでさえ、友里征耶のスキャンダル(こんなもの話題にならないので取り上げることはないでしょうが)には鈍感になるはずでして、このようなコンテンツ擁護は仕方ないこと。

作家だけではなく有名人(たとえば邱さんとか田崎真也さん)などが色々な出版社から同じような本を出すのは、印税だけではなく

批判逃れ

も意図しているのではないかと聞いたことがあります。
さてどのような人の実名が削除されたか、皆様は想像できるのではないでしょうか。友里ブログの常連であります作家や放送作家であります。
今後は友里も頑張って多くの出版社と関係を持って、批判からスルーする努力が必要かもしれません。

ページ数は192ページ、かなり減肉していただいたようです。チェックの戻しは来週はじめ、校了は10/10となりました。
このまま順調に、当初より2週間遅れで発売できるのではないかと前向きに取り組みたいと思います。