久々に原発ネタといいますか、発電ネタです。まずは以下のネット報道をご覧ください。
発電コストで一番安いものが石炭火力発電というのはわかりますが、第二位に原発が位置するのはおかしくないか。
「地球環境産業技術研究機構」は
原発は、事故が起きた場合の賠償などにかかる費用を上乗せしても8・4円にとどまった。
と言っているようですが、読売の報道がこの詭弁を問題視していないのが友里には不思議でなりません。
一見すると、ネガティヴに見える「賠償費用など」を換算することにより公正な試算のように演出していますが、
肝心の廃炉費用が入っていないではないか
原発は30年でやめることになったはず。閉店した原発の原子炉をこの研究機構は
放置プレイでよい
と言うのでありましょうか。
確かに賠償金は今回の福島事故を参考に加算しているのでしょうが、もっと莫大な費用がかかるはずの廃炉費用をこの試算が盛り込んでいるとは思えないのです。
その理由は何か。それは
日本では廃炉をやったことないので、どのくらいの費用がかかるかわからない
からであります。
いや日本というより、世界でも廃炉を完璧にやったという原子炉がそういくつもあるとは聞いたことがありません。
しかも現在の福島第一の4基は
今なお真の状況がつかめず、廃炉作業にはまったく着手していない
のであります。
あくまで友里の推測ですが、この4基の廃炉費用を加算しただけで、
原発の発電コストは跳ね上がる
はず。でも廃炉できないから金額が想定できず加算できません。
ましてや日本には50基前後の原発がすでに造られているのです。
その廃炉費用を総計したら
天文学的な数字
になるのは、想像するに難くない。
友里の本業は原発関連もありますので、原発の再稼働は正直なところありがたいのですが、政府はエネルギー政策で原発が必要だと本気で考えているなら
すべての数字、いや実態を正直に国民に開陳すべき
だと友里は考えるのです。
廃炉費用はやったことないからいくらかかるかわからない。
いや本当に廃炉ができるのかもわからない。
だからすべての費用を加算すると、原発の発電コストは一番高くなるかもしれないので孫子の代に負担を先送りするけど、それでも今は必要なんだ
こう正直に発信する政治家は日本には存在しないでしょうね。