いよいよ今年も押し迫ってきました。デビューから4年半超、今年もなんとか無事に年を越せそうです。この一年、ブログのほか、日刊ゲンダイ、週刊現代、女性自身、週刊朝日、朝日新聞、文藝春秋、TV東京とマスコミ露出も少しずつ増えてきました。初心忘れず勘違いしないように今後も気をつけていく所存です。
ここまで来れたのは本当に読者の皆様のご支援の賜物と感謝いたします。来年もどうぞよろしくお願いします。
さて今日から4回にわけまして友里の年間ベスト10を書いていきたいと思います。ただし普通のベスト10ではへそ曲がりな私としては面白くない。そこで、
1、期待外れベスト10(新規訪問に限定)
2、意外に良かったベスト10(同じく新規訪問)
3、やっぱりダメだったベスト10(再訪も含む)
4、おススメのベスト10(再訪含む)
にわけました。
今日は期待が大きかっただけにその落胆ははかり知れない?お店10店です。
順位は関係ありません。
鮨 はしぐち
一説には東京最高との噂も聞いた「沈む握り」がウリの店。2回の訪問でしたが、確かに2回目はその沈みが確認できました。
しかし沈んだからと言って味わいに違いがあるものなのか。ツマミになかなかのものがあり、トリガイなども良かったですが、タネ数少なくそれほどの質の高さを感じません。主人の掌のあまりの大きさに驚きました。ただし、支払はそれほど高くはなく小食の方ならCPは良いでしょう。東京トップと期待して行くとちょっと落胆します。
鮨 武蔵
マスヒロさんが酢飯と〆物を絶賛していた青山の新店。訪問してはじめてわかったのですが、西大島の「與兵衛」を手伝っていた人の独立店でした。修業先の店より立地も内装もかなり立派。そして鮨もまったく「與兵衛」と違ったタイプの寿司でありました。修業していても「與兵衛」の鮨が好きではなかったらしい。
主人が「普通の鮨屋です」と言っていたように、タネ質、仕事と普通でした。
川喜
芦原温泉近くの三国港の越前蟹をメインにする高額店。週刊誌でマスヒロさんも煽っておりました。
うーん、二人で越前蟹1杯のコースで充分(それでも一人3万円強)ですが、茹で出汁を使いまわしているのか蟹が不自然なまで濃厚味。最後は胸やけしました。
地元福井出身の知人に聞いたら、地元民は近寄らない店だとのこと。もっと美味しい献上品を扱っている浜茹での店は他にあるそうです。
四川料理 川菜館
伊藤章良氏が「四川料理が中心。赤くて美しくて奥深い、絶妙な辛味が堪能できます。」と褒めていた四川料理店。かなり期待して行ったのですが、実態は街場の四川風中華でした。辛い料理、確かに赤いのですが、コクというか旨みがない。辣油、豆板醤、甜麺醤などがダメなのでしょう。
麻婆豆腐1000円、水煮牛肉2500円など量のわりに価格は安いのですが、味はまったく街場それなりでした。
芝蘭や四川一貫の食後感とは比べ物になりません。
井雪
「京味」から独立して1年経ってこなれたかと訪問したけど落胆。価格は京味の2/3(それでも2万数千円)なれど、味わいはまったく異なります。妙に味が濃すぎる。業界人や年配客専門の味付けでした。常連に玉子焼きやカレーまでだし、金持ち優遇の接客が見え見えだった店でありました。
「京味」の主人、西さんが注意したとかでもうカレーは出していないそうです。
ラ キャンタン
駒沢大学駅近くの、カウンターベトベト、女性シェフは社会常識ないかと思われるほど無愛想な自称ビストロです。期待して行ったのですが、料理もチョイ調理で美味しくありません。
近所の「クワン」の方が数倍満足します。
オーベルジュ ド リル ナゴヤ
高過ぎる。特にワインの値付けが目を疑うばかりの強気。トリンバック(アルザスのメーカー)の一番安いリースリングで1万2千円ですから驚きです。
スペシャリテのフォアグラテリーヌも他店の上物との違いがわかりません。
安いワイン(といっても絶対値は高い)を控え目に飲んで、一人5万円弱は普通怒るでしょう。
ラ ボスケッタ
キオラ時代の鵜野シェフの料理が好きだったのですが、完全な期待外れ。ガラス食器で供される多皿料理はどれも小ポーションで印象に残りません。
イタリアワインの品ぞろえもまったくプアでした。
イル・リストランテ・ネッラ・ペルゴラ
犬養裕美子さんおススメの店。過食のオコチャマも褒めていたので嫌な予感がしたのですが、これまた期待外れでした。
後で周りの人に意見を聞いたところ、かなり評判が悪い店のようです。プリフィクスで選べる料理の種類は豊富なんですが、どれも凡庸。ロンバルディア専門店とオコチャマ言っているけどそんな料理はほとんどなかった。オコチャマには一度海外へ行って研鑽して来てもらいたいものです。
イル カランドリーノ 東京
3つ星提携店ということで期待したのですが、ご多聞にもれず多皿で小ポーション。いくつかのスペシャリテもまったく凡庸でありました。
イベリコ豚の24時間ロースト、繊維質もなくなるくらい火入れ過ぎで、何の食材かわからないほど。最後のチーズが一番おいしかった。