常識や知識、能力のない奴は上に立つな!

知人から上場会社に関して2つの相談を受けました。
友里もある上場企業(小規模であります)の株をある程度保有している自称大株主であるだけにちょっと考えさせられる内容だったので、世の雇われシャチョーや雇われ役員の啓蒙に少しでもなればとここに公開し、自分の見解を書いてみることにします。

 

Q1 株主名簿の閲覧&謄写を要求したら、謄写は「書き写し」なのでコピーはさせないと拒否された

Q2 役員報酬の各自開示を要求したら、総額は開示している、よその会社もやっていない、との理由で拒否された。

 

まずQ1でありますが、私の知識では現在

謄写=コピー

ではないでしょうか。
以下の法律事務所のサイトには立派に

謄写(コピー)

と書かれております。

http://www.asami-keiei.jp/question/rejecttocopy/

また以下の「株主名簿 閲覧・謄写申請書」のフォーマットには

謄写する場合には1 枚[20]円の謄写手数料を支払うことに同意します。

との注釈が書かれているではありませんか。

http://www.newdeal.jp/ir/kabunushiinfo_pdf/moshiki1.pdf

謄写が「書き写し」だけだったら、20円の謄写手数料なんて注記を書くはずがありませんよね。これはどこに出しても恥ずかしくない

謄写料=コピー代 → 謄写=コピー

の証拠であります。

また会社法には、

閲覧・謄写請求をしてきた株主にコピーさせてはいけない

という条項があるはずがない。禁止されていないのだから、株主の要求に応えるのが会社の務めであると考えます。

何でもこのへんてこな回答をしてきた会社側の担当役員は銀行出身だとか。

元銀行マンは潰しがきかなく役に立たない。経営どころか「経理」さえもわからない

と世間ではよく言われております。弁護士だけではなく税理士や公認会計士の業界からも友里はよく聞かされていただけに、

やっぱり彼らは使いものにならないのか

と思った次第であります。

こんな常識(法知識)も知らずに、間違った回答を平気で株主にする担当役員。広い意味では

コンプライアンス違反

に相当するのではないか。知人には、

首洗ってお白砂に控よ

と伝えたらどうかと言っておきました。

 

またQ2でありますが、確かに個人の開示は会社法では義務づけられておりません。(年収1億以上の人は原則あるようですが)
また確かに他の会社でも1億以下の役員の報酬を開示しているのは希ではないか。(社長の報酬はマックス2000万円とか規制している上場会社は存在します)
でもそれだけの理由で株主の要求を拒否して良いのか。

友里は以前から言っておりますように

取締役(シャチョーも含む)は株主から経営を委託されているだけの人

株主総会で認められてはじめて取締役になれるんですね。つまり取締役(代表取締役も)は

株主と契約

をしているわけです。

ここで友里得意の例えを出してみましょうか。
プロ野球、例えばジャイアンツ。毎年選手と契約をしていますよね。(複数年契約を除いて)
そのジャイアンツの出資者(経営者でもオッケー)

村田の年俸を知らずに来年の契約を結ぶはずがない

ではありませんか。チャンスに打てなくても、年俸が500万円なら

枯れ木も山の賑わい

で契約をするかもしれない。でも年俸が何億とかで働き以上に高額と感じたら

こんなCP悪い奴は不要

となるではないですか。

友里は株主総会で取締役を選ぶ場合、契約を更改する場合は

年俸を開示してその働き具合(CP)を株主に検討させるべき

と考えます。
確かに会社法などには各自の開示義務はありません。でも

株主に開示してはいけないという法律もない

はず。
よって、純粋無垢ではない頭の良い株主が、役員信任(契約更改)や役員評価に各自の報酬額が必要と考えれば

法で禁止されていないから開示すべき

だとの考えを友里は知人に伝えたのであります。

役員は社員たちの給料を把握しています。給与や昇格を担保に取られて

社員は(アフォな)役員たちに服従

しているんですね。それなら

役員たちも社員に己の報酬を開示して緊張感を持つべきではないか

とも友里は考えるのであります。そうすれば上述のような無知識な役員には

そんな大金貰っていながら、こんなアフォな事を株主に回答して会社の恥だ

と批判が集中することは必定。居づらくなりますよね。
いわゆるアフォ役員を産出しない抑止力にもなると考えるのであります。

知識、経験、責任感、そして能力のない者は人の上に立つな

スポーツ団体にも言えることですが、これが守られていないのが日本、いや地球人の悲劇であると考えます。