小沢裁判、本当に無罪判決がでるものなのか

昨日、消費税率引き上げ関連法案の国会提出に抗議して、民主党から2人目の国会議員離党者がでました。昨日発売の日刊ゲンダイでも3面で

4.26 小沢判決「無罪」永田町に走る

と題うって、法律専門家の見方や現場の雰囲気では

有罪判決は無理

とありました。確かに検察の提出証拠の大半がでっち上げに近く、肝心の罪状は単なる「期ずれ」だけ。これなら最近発覚した「日本経済新聞社の3億円申告漏れ」も販促費計上の

期ずれが主因(他に所得隠しもあったらしい)

http://www.47news.jp/CN/201204/CN2012041001001662.html

小沢事務所は税支払いで問題を起こしているわけではないですから、本来なら日経より注目度は低いのではないかと思ってしまいます。

とはいえ、時の権力者を守るためにあるのが検察、警察、そして司法組織。国を相手取った裁判で国の敗訴判決を書いた裁判官は

出世の道がなくなる

と漏れ聞いているだけに、友里は本当に無罪判決が出るのか疑っているのであります。民主党幹部だけではなく、自民党、そして新党をつくるのかはっきりしない後出し専門の

石原慎太郎も小沢嫌い

であるだけに、当該裁判長があっさり無罪判決を出すとは思えないのであります。週刊誌によりますと、仙谷氏や枝野氏は、東京地裁の検察調書否定は

有罪判決へ向けてのガス抜き

と力説しているとのこと。現在の権力者だけではなく、野党の多くも小沢有罪を望んでいるとしたら、裁判長の心中はいかがなものか。
検察官や判事は個人が独立した特殊な公務員(法務大臣の指揮権は例外)だと思うのですが、実際は

サラリーマンと大差なし

ほとんどの人が検察官や判事になったら、末は検事総長や最高裁長官を夢見るのではないでしょうか。サラリーマンがいずれは社長になりたいと思う人がいるのと同じであります。

ではどうやったら検察や裁判所で出世できるのか。検察官は起訴数や有罪率、判事は訴訟処理数や和解率、そして有罪率(無罪判決が多いとまずいそうです)といった実務能力もある程度必要かもしれませんが、ものを言うのは民間会社と同じく

上司(幹部)との人間関係

であります。上(実力者)の意向を如何に把握して仕事をするかが出世の結果に繋がるのですから、判事も自分の信念を通すことは難しいというわけです。
あの日刊ゲンダイでさえ

ネジ曲がった裁判長でも有罪判決を書くのは難しい

と、こんな訴訟過程でもまずは「有罪」の可能性を検討しているくらいであります。

とはいえ、もう結論はとっくに出ているはず。裁判長がまずはシロかクロなど重要な結果を決め、3人体制なら若手(パシリ)の左陪席が判決文の草案を書くはず。2番手の右陪席のチェックを受けて裁判長が承認すると聞きましたから、合議と言ってもその裁判だけでも裁判官たちは完全な

主従関係

にあるわけです。もう判決文は出来上がっている時期と思いますので、少なくともこの3人の裁判官(上層部も知っているかも)はマスコミの判決予想を

ニヤニヤしながら眺めている

のではないでしょうか。
時間が経ちすぎまして今更小沢待望論でもないですが、23日の判決、

クロなら小沢一郎さようなら

で政界はスッキリ。シロになったとしても、そう簡単に小沢氏が以前のような力を掌握できるとは思えず、野党の反発も収まらないなら政治混乱は更に続くのではないか。そう考えると裁判長一人を矢面に立たせ批判を受け止めさせて

最近裁判官の得意技となった「推認」の連発で有罪判決

が妥当な線ではないかと友里は予想するのであります。