今回の口蹄疫問題に関して、アングラ情報がネットに溢れております。
4月初めに発症を知ったあの有名牧場が隠蔽したのでこんなに広がってしまった
どこまで本当かわからない情報なので、友里ブログでマジに取り上げるつもりはありませんが、今回の問題で私が以前何回か述べた話がさりげなく報道されています。
松阪牛はその4割を宮崎の仔牛に頼っているので影響が大きい
つまり、宮崎で生まれ育った仔牛を松阪へ連れていって肥育家が成牛に育てたのが「松阪牛」の主体だと報道されているわけです。松阪で産み育てたわけではなく、他の産地の仔牛を仕入れているだけなんですね。以前私は、
ブランド牛といっても牛そのものは「宮崎」など別の産地の仔牛のはず。他県から引っ越しして「住民票」を変えただけのようなものだ
と述べたことがあります。
和牛の最高ブランドの1つと言われる「松阪牛」でありますが、もとは他の産地の仔牛が主体ではないのか。他の有名ブランド牛も似たような構図のはず。
人間もそうですが、環境によって多少の違いは出るでしょうが、ある程度大きくなった仔牛を違う場所で育てて、その地の特徴が色濃く出る「地元ブランド牛」が出来上がるものなのか。環境よりDNAに一番左右されるのではないか。
昔、肉の断面を見るだけで「松阪牛」、「伊賀牛」、「神戸ビーフ」など産地がわかるという専門家の話を雑誌で読んだことがあります。しかし同じ家で育った兄弟姉妹でも、身長も違いますし体重も違うケースが多い。
両親が同じで環境が同じでも脂のノリが異なるわけです。つまり個体差があるんですね。和牛だけが例外ではないはずなので、肉の断面を見ただけで産地がわかるはずがないと私は考えます。
いやそれどころか、友里は「食べても肉の産地がわからない」と自信を持って宣言しますが、もしかしたら和牛とF1種の違いもわからないかもしれません。
偽装問題が無くならずいつまでも蔓延る理由がここにあると思います。
偽装してもわかる人がいない!
しかし宮崎牛ですが「種牛」がわずか55頭で、しかもその中でエリートというわれる6頭に中でもエースの「忠富士」1頭で、4割の精液を提供するほど偏った交配をさせているとは知りませんでした。まさに八面六臂の活躍。
松阪のある肥育業者は、
忠富士の子供でなくなるなら、肥育方法を変えなければならないかも
とか言っておりました。忠富士の子供が松阪の肥育業者に馴染んでいたということですが、忠富士はれっきとした「宮崎牛」のはず。
松阪牛と宮崎牛では市場価格にかなりの格差があると思います。忠富士の仔牛は松阪だけではなく、他の産地へも行っていたでしょう。宮崎にそのまま留まっていた仔牛もいたはず。
私は肥育地ブランドに踊らされるのではなく、真の産地というか血統を重視し、安い肥育地の和牛を食べた方が賢明ではないかと考えます。
とはいえ今回の口蹄疫問題、なんとか事態がこれ以上広がらず速やかに収束することを望むばかりであります。
口蹄疫を侮ってはいけないということを、あの伊藤章良氏とさとなお氏は今、骨身にしみて感じているのではないでしょうか。