客にあわせてコース内容を変える事が出来るのか

悪しき飲食店の営業政策 第一弾
メニューがない、コース内容は決めていない、という事をウリにする店が時々あります。入店してから、シェフが客にあわせて料理内容を決めると言いたいらしいですが、そんなことが可能でしょうか。
客と相談してその場で料理を考えると豪語するシェフの辞書には「仕込み」という言葉がないようです。
古くは「リストランテ アモーレ」。瞬間湯沸かし器と言われた澤口シェフのイタリアンです。メニューは無く、客と相談して決めていくとオープン当初はうたっていましたが、限られた食材と調理法から仕方なく選ぶだけのこと。何のことはない、仕入れ食材の無駄をできるだけなくす営業方針を、言葉巧みに客側に魅力あるキャッチにつけかえただけであります。
「イル ギオットーネ マルノウチ」。アラカルトは無くコース対応だけで、それぞれの客に合わせて料理を考えるとTVで宣伝していました。
しかし実態は、スタッフがコース価格と嫌いな食材を確認しただけ。そのまま厨房へ行き、ものの数分で戻ってきてコース内容を説明しだしたときは驚きました。
この瞬時で、客の好みや考えもまったく聞かず、どうしてそれぞれの客にあわせた料理が考えられるのか。
あらかじめいくつか用意したコースを、隣テーブルと重ならないように選んで持ってきただけと友里は読みました。偉そうに書きましたが、誰でもわかりますね。
ちょっと考えれば誰でもわかることですが、どうして飲食店はこんな見え透いたことをするのでしょうか。
食べなれない一見相手だからと客を見くびっているとしか私には思えません。