今週2回ほど「ピエール・ガニェール」の集客について否定的な見解を書いたからか、友里掲示板で
女性にウケるレストランと友里が評価するレストランは別もの。友里の見解が知りたい。
といったご指摘を受けました。「解析」とHNを名乗る方からですあります。よって本日、見解というより意見みたいなものを書いてみます。
何でも北島亭、コート・ドール、ランブロワジー、シェ・イノなどのような店は女性に受けず、モナリザ丸の内店、ひらまつ系、シェ・松尾青山店、ラ・ロシェル南青山店のような、サービスと雰囲気、夜景などを重視したポーションの大きくない店が女性のお気に入りだというのです。これら女性お気に入りの店のほとんどは私が低評価した店でありました。?
私がつきあう女性はタイプが偏っているようで、解析様が挙げられた店へ行った、行きたいという話は聞いたことがありませんが、確かにこれらの店があの料理で未だに閉店せず存続しているということは、この手のレストランを好む人が結構存在しているということだと思います。
人の考えや思考は何度も言いますが人それぞれです。石川遼選手やヨン様を追っかけてキャーキャー言っているおばさまがいるように、夜景やトーク&外見重視のホールスタッフ、質や調理技術ではなく見た目の華やかさだけの料理を好む客層は立派に存在するわけで、その方たちの存在を否定する気は私にはありません。
ただし、そのようなレストランが本筋ではないということくらいは知っていた方が人生の悔いにはならないだろうと私は無駄と承知していながら、そのような方たちへも呼びかけをしているのです。
まともな欧米のレストランは1階(たまに2階もあるようですが)で、間違っても高層階にはない。
柑橘系やフルーツを使ったソース(ピュレ)を使用する料理人が特に若手に多いが、理由は造るのが簡単だということで、実態はまともなソースが造れないだけ。
少量多皿コースや一皿に色々な食材を混ぜ合わせる料理のメリットは、質の差がわかりにくいと言うこと。一口料理では質の良し悪しを判別されにくい。
?低温ロースト、長時間ローストは失敗することなくそれほどの技術や経験を必要としない。誰がやっても大差なし。
「エル ブジ」を挙げるまでもなく、サプライズ系の創作料理は必ず客に飽きられ、造り手のアイデアも行き詰まる。
グラスワイン一杯だけの客が主体で成り立っている店は、提供料理に付加価値をつけすぎている(原価率が低い)可能性が高い。
このような内幕話と言うにはたいしたことない、ある意味当たり前の話をマスコミはじめライターが読者に提起しているところを見たことがありません。
私は彼女らに問いたいのです。
?このような話を知った上でも、まだ上辺だけのレストランへ行き続けたいのですか。
?人生には限りがあります。彼女たちには無駄のない外食人生を送っていただきたいと私は考えます。