先日広尾・明治屋の沖縄フェアへ行った際、大変興味深いものを目撃してしまいました。
沖縄特産品を買うためにレジに並んでいたのですが、私の直ぐ前で会計している男性のカゴを何の気なしに見て驚きました。箱入りの固形カレールゥが大量に入っているではありませんか。
5箱や10箱ではありません。おそらく40箱か50箱あったでしょうか。色々と想像することが好きな友里のこと。すぐさま考えを巡らしたのです。
1、こんな大量の購入は、一般家庭ではない。
2、固形カレールゥを使用するということは、「カレー専門店」ではないだろう。各種スパイスから丁寧に造っているか、いい加減なところでも業務用のレトルトを使用しているはず。
3、会社など寮の食堂、学校などの給食でもないだろう。もし購入するとしても明治屋ではなく仕入れ業者を通すはず。
では家庭のカレーに使うカレールゥをこんなに大量に買い付けている人は何に使用するのでしょうか。購入した人は、ややお年を召された男性でしたがチョット見、普通のオジサンの雰囲気ではありません。業界っぽい人。そこで私は弱い頭をフルに回転させてある推測を考え出したのです。
広尾というと西麻布に近い。西麻布で安易なカレーを出すところがあるだろうか。チョット見、一般人には見えない人ということで、私は独断ですが「西麻布のバー」にたどり着いたのです。
もしかしたらバーで出すカレー用に購入しているのではないか、と。
以前から雑誌などが、西麻布の「バー」では裏メニューとして「うまいカレー」を出すと盛んに取り上げておりました。
一般にバーは厨房施設が整っているはずがなく、どうやってそんな「旨いカレー?」を出すのか不思議でありました。業務用のレトルトは味が似たようなものなので裏メニューにならないと思っていたのです。
早速どんなカレールゥだか売り場にもどって確認したところ、平塚の「株式会社フリーデン」という会社の「スパイシーカレー」なるものであることがわかりました。
香り高い40種ものスパイスを使い、化学調味料や陳皮を使用していないとのこと。仕上げ用に「ガランマサラ」も入っているようです。
SBやハウスでなく、「やまと豚」を一貫生産しているフリーデンが販売元となっているカレールゥを使用するところがミソなのかもしれません。
でも、もし本当にバーの人気裏メニューである「カレー」が、家庭と同じく「固形カレールゥ」で造られているとしたら、有り難味はなくなりますね。
道徳上、購入者の後をつけることはしませんでしたので、本日のコラムはあくまで友里の推測であることを付け加えさせていただきます。