10/10のブログで触れたTPP問題。世間の関心は政府(財界)の思惑通り低いようでほとんど反応がありませんでした。その中で1つ、掲示板に提示されたのが
サルでもわかるTPP
http://luna-organic.org/tpp/tpp-1-1.html
TPP反対の立場から、サルだけではなく友里にもTPPの弊害が詳細にわかる力作であります。
これが本当なのかどうか、料理の味わいと同じで立場が違う人にとってメリット・デメリットの解釈が異なりますから、すべてを鵜呑みにすることは出来ませんが、1つの見解としてこのようなデメリットを日本国民に提示するのが
大マスコミの義務
ではないか。ところがここに書かれたデメリットを詳細に示した記事を私は見た記憶がありません。TVの解説者やコメンテーターも深く突っ込んでいないのです。
とにかく日本国民に深く考えさせずTPPを進めてしまえ、というのが経団連やそれに癒着する霞ヶ関、そしてそれを頼る国会議員の思惑ではないでしょうか。
かなりの長文でありますが、ぜひ数は少ないかもしれませんが友里読者だけでも1つの意見としてお読みいただきたいと思います。?
一般国民には何のメリットもなく経団連加入の会社には大きなメリットがあると言われるTPP。それはなぜか。
製造業
内国民待遇を盾にTPP加盟国で対等な条件で進出工場を運営することが出来る
金融機関
加盟国の弱小金融機関を飲み込むことができる
商社
原産地呼称でブランド力を高めて商売が出来る。45%日本製ならあとの55%を中国で生産しても「メイド イン ジャパン」と表示できる
大企業としては笑いがとまらなくなるかもしれません。でもその大企業のシャチョーはじめ役員や官僚も個人としては一般市民のはずなので、TPPによるデメリット(デフレや賃金低下、全体的な景気停滞)を受けると思うのですが、なぜ彼らはTPPを促進するのか。
ここからが「サルでもわかるTPP」にもない友里の解説であります。
なぜ大企業の経営者がTPPを推進するのか。それは己の企業の利益を上げることによって
堂々と役員報酬を高額化できる
からであります。利益さえ上げれば株主は億単位(10億でも)の報酬を得ても文句は言いにくい。
一般市民としてのデメリットを埋めるだけではなく有り余る役員報酬の高騰化で
TPPを個人的にもメリット化
してしまうのが、経団連など大企業役員たちの真の狙いではないか。反面、推進する大企業の一般社員にはメリットがあるとは思えません。海外進出や安い労働力が入ってくるからです。
ではなぜ新聞はじめマスコミはTPPのデメリットを論じないのか。それは彼らが
一般市民ではなく大企業
だけを見ているからであります。膨大な広告収入をもたらしてくれる大企業と4千円ほどの購読料を支払うだけの一般市民を天秤にかけた結果
サイレントマジョリティである一般市民を斬り捨て
しているだけなんですね。AKBにうつつを抜かすほど民度の低い日本国民。
国民は純粋無垢でアフォがよい
との願いは、時の権力者も大マスコミも同じなのであります。
勿論大企業をバックにした国会議員がTPPを推進するのは当たり前ですね。
霞ヶ関も大企業が儲かると天下りはじめその他のメリットが増えるのだと思います。
小沢が入院したとどうでも良い話題で大騒ぎして国民の目をそらさせ、増税が必要だと国民をミスリードする大マスコミは、時の権力者の走狗に成り下がったのか。これでは戦前戦中と変わらないではありませんか。
韓国や中国だけではなく、ロシア、タイ、インドネシアなど主要国
がなぜTPPに参加をためらったのか。大マスコミはこの事実を国民にしっかり説明するだけではなく、経団連の米倉弘昌会長に
韓国、中国、ロシア、タイ、インドネシアも世界の孤児になるのか
と質問するべきではないか。大マスコミの記者たちには、国益を考えての勇気をのぞむ次第であります。
友里が思うにアフォな日本国民、タイやインドネシアどころか
韓国、中国やロシアもTPP不参加
と気づいていない人が大半であると考えます。
公務員宿舎の問題を大きな時間枠で報道するより、TPPのこれらの真実を視聴者に開示する方が日本国にとって有益だと思うのですが、それは逆に
大企業や政府には迷惑
と自粛しているとしか友里には思えません。
アメリカの最悪の思想である
自分さえ良ければ他人(他国)はどうなっても構わない
という個人主義の蔓延りで、日本の凋落は止まらなくなりました。