10/17付(16日発行)の夕刊フジを何気に読んでいて見つけたネタです。
6面が「全面広告」(欄外に小さく表示)になっていたのですが、「日本フードアナリスト協会」への突撃レポート、Q&A形式でかかれているので読者は「取材記事」と勘違いしてしまいそうでした。
「フードアナリストは日本で初めて認められた“食・食空間”を評価・分析する専門家」とありましたが、単に商標登録しているだけの私的な資格ではないか。
公に認められた資格のよう受け取れるあらわし方ですが、私企業であるアテナイオスを運営母体にした団体が勝手に発行している資格のはずです。
メリットを聞かれての答「正式にフードアナリストと名乗れます。」には
笑わせてもらいました。こんなの名乗っていわゆる外食好き、食通を自任する人たちが一目置くとでも思っているのでしょうか。しかもこの資格、かなり乱発しているようです。
今尚フードアナリスト希望者を宣伝で募集しまくって、代表の横井氏はどんな将来的なヴィジョンがあるというのか。何千人も乱造して、その活躍の場を全員に与えられるのか。発足して1年は経つはずですが、店からの有償での「依頼格付け」はわずか1件と漏れ聞きました。しかもその店の実名は公表しないとか。もう一つの収入源とうたっている専門誌、雑誌への執筆依頼も所属のアナリストに来ていないのではないか。フードアナリストを何千人も抱えて、彼らに仕事の場やメリットを与えることができるとは思えません。飲食店や出版社などからの依頼による収入があるとも思えません。
つまりこの協会は、宣伝に釣られたフードアナリストを希望する人の受講料、教材費、受験料、登録料、年会費といった受験希望者やアナリストからの上納金で成り立っているだけとしか考えられないのです。そしてジャブジャブ宣伝費を使っているだけ。
ちょっと考えれば胡散臭いビジネスモデルだとわかるのですが、こんな協会のカモ募集に、広告収入を得るとはいえマスコミが加担してしまっていいのでしょうか。いずれは会員(アナリスト)が落胆するのは目に見えています。なぜ他の媒体が問題視しないのか、友里は理解できません。