ポスト菅の一人に挙げられていた海江田経産相でありますが、電力業界や経産省から一服盛られて魂を売り渡してしまったのか。
昨日、玄海原発の再稼働問題を抱えている佐賀県知事と玄海町長に再稼働の要請をした際に発した言葉が掲題であります。
福島原発事故の検証が進んでいない中、津波だけではなく地震で原発機器が先に壊れた可能性もある中、なんでこの時点で
安全が保証できるのか
私は多いに疑問であります。それにもまして問題なのは、町長や県知事が
安全性の問題はクリアされた
として、再稼働容認の意向を示したことです。
こんなことを言っては怒られるかもしれませんが、海江田さんは慶應大学のお世辞学科、もとい政治学科出身。立派な文系であります。
古川佐賀県知事も東大の法学部卒業。岸本英雄玄海町長も久留米大学卒業のはず。私の拙い検索では、この久留米大学には医学部があるとはいえ、理工学部など理工系の学部は存在しておりません。
つまり原発ド素人の文系3人が勝手に
原発の安全性を納得してしまっている
のであります。
果たして県知事や町長に、政府からの機密費の支給がなかったのか。電力会社の役員個人からの献金がなかったのか。
大学・大学院とターボ機器を主とした機械工学を専攻し、サラリーマン時代は発電所の基本設計部門の端くれだったこの友里でも、現在の原発が
絶対に安全かどうかまったくわからない
というのに、どうして野末陳平の秘書、自治省配属、唐津JC理事長(JC:青年会議所、自称若手経営者の暇つぶし団体)といった経歴の3人に原発の安全性がわかるのか。私は不思議でなりません。
メルトスルーして高濃度汚染水がダダ漏れで事故収束に何年かかるかわからない福島第一原発を抱えながらのこの三者の見解は、極めていい加減で無責任であると私は考えます。
料理人だけではなく、人はなるべく正直でありたいもの。
安全で事故が起こらないかどうかは神のみぞ知るところだが、今さら政界・官界・産業界での原発利権を放棄することはできない。
今まで何十年も大丈夫だったのだから事故が起こる確率は低いはず。
いつ起こるかわからない事故を心配するより、地元の一部が潤う「銭」(首長も個人的に潤うかも)をとるという大人の判断をした
とはっきり言えば町民も県民も、そして日本国民もすっきりすると思うのですが、いかがでしょうか。