和食に無形文化遺産なんて必要なのか

友里ちょくマガ、昨日友里の担当編集者と電話で協議しまして、なんとか11月末での「休刊」を納得してもらうことが出来ました。
友里の離脱によって、まともに客を釣れる著者は中野剛志氏だけになるでしょう。
中野氏の場合、TPPが落着したらネタがなくなる可能性がありますが、彼が離脱すると完全にちょくマガは崩壊しますから、孤軍奮闘で少しでも長く頑張っていただきたいと思います。

さて本日は飲食ネタを2つ。
まずは阪急阪神ホテルズの食材偽装について。

http://mainichi.jp/select/news/20131022dde001040025000c.html

鮮魚→冷凍
手ごねハンバーグ→既製品
信州そば→中国産そば

このインチキホテルは、食材の仕入れ担当と調理担当者の間でコミュニケーションが取れていなかっただけで

意図的な偽装ではない

と釈明しているようですが、料理人はわかっていたけど言い出せなかったとの情報もあります。こんな客を客と思わないインチキホテルの対応は

お代返還と担当役員の処分だけ

一般企業人の感覚では処分が軽すぎるように感じますが、飲食店業界ではこれでも重い処分ではないか。その理由は

飲食業界では食材偽装なんて日常茶飯事

だから。
食材などの偽装で一々処分していたら

日本から飲食店が絶滅してしまう

と言ってもオーバーではないかもしれません。
人のこと言えませんが、本物がわかる客がいないだけに飲食店はやりたい放題とまで断言すると、的を射すぎていると怒られるかもしれません。

そしてもう1つは、和食がユネスコの無形文化遺産になりそうだとの報道。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2203Q_S3A021C1CR8000/

なぜ和食を文化遺産に推薦したかというと

四季や地理的多様性による新鮮な山海の幸
自然の美しさを表した盛り付け
正月や田植えなどとの密接な関係

というのが主な理由だとか。
しかしこんな3項目、和食に限ったことなんでしょうか。

フレンチや地中海料理も登録されていると聞いておりますが、

四季や地理的多様性はイタリアンにもあるぞ

なにも日本の専売特許なんかじゃない。
だいたい和食の定義はなんなのか。地理的多様性を言うならば、京料理限定ではないはず。そこで友里は声を大にして言いたい。

(味の素タップリの)沖縄料理の盛りつけが美しいと言えるのか

こんな文化遺産なんて一般国民にとって何のメリットもないと断言すると、これまた怒られるかもしれません。

だいたいこの登録を最初に言い出したのは

日本料理アカデミー

だと言うではありませんか。
この団体、NPOという体をなしておりますが、実態は大阪ガス、味の素、フジマックなどが協賛する

食材・調理器具ムラの傀儡

http://culinary-academy.jp/support

あの菊乃井の村田氏も深く関与する団体なのであります。
そこで友里は更に声を大にして言いたい。

ロンドンからわずか半年で逃げ帰ってきた身で文化遺産云々というのは、己の厚顔無恥さを晒すだけではないか

人のこと(文化遺産)をあれこれ心配する前に

ロンドン逃げ帰りを反省するほうが先決

であると友里は考えます。