参加承認に半年かかってはTPPバスに乗れないではないか

日ハムの来期監督に栗山英樹氏が決定したようです。30歳前に引退してしまい、ほとんど記録らしきものを残していない現役時代でありましたが、東京学芸大学教育学部出身と教員免許取得がプロ野球選手には珍しかったからか、それとも処世術に長けていたからか、スポーツキャスターとして長く生き残り、ついにはあの江川、桑田、清原も為し得なかったプロ野球監督にまで登り詰めてしまいました。
野村克也氏には

結果論を語らせれば日本一

と言わしめたその解説ぶりは、レストランを語らせればその感情移入から美辞麗句のオンパレードとなる宮下裕史氏のごとく

歯が浮くような媚びへつらいヨイショ

ばかり。日ハムはダルビッシュはじめ選手を見る目はあると思うのですが、梨田前監督といい、

監督を見る目はない

のがあらためてわかった次第であります。上辺だけで、軽薄さが全面に出ているキャラの栗山新監督、一応名将と言われる落合博満氏とは対極に位置する人だけに来年からの日ハムは

Bクラス常連

になる確率が非常に高いと予想せざるを得ません。

さて一昨日でしたか、TPP参加反対者としては面白いスクープ記事を知りました。

反対者:ルールがわからない賭け麻雀に参加するようなものだ
推進者:参加してそのルール造りに参加することが重要だ

とまったく噛み合わなかった論争に、一応終止符がうたれそうです。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2011110202000203.html

TPP推進派が大声で唱えていた

バスに乗り遅れるな!

でありますが、ドジョウがAPECでTPP参加を宣言しても、米政府や議会が日本の参加を認めるには

半年

ほどかかってしまうという内部文書が暴露されてしまった。
TPPのルールは来年夏までにルール策定作業を終えることになっておりますから、日本が晴れて参加を認められる頃には

すでにTPPのルール造りは終了している

ことになります。

「既に(日本の)参加期限は過ぎた」と明確に述べている米議会関係者もいる。

とありますから、私は驚いたのです。
推進派に「バスに乗り遅れるな」と言われても、その肝心のバス停へは交通渋滞でたどり着けず、バスの発車に間に合わないことが判明してしまったのです。
こんな重要なことをドジョウ政府が

隠蔽

していたのですから性格が悪いとしか言いようがありません。東京新聞のスクープがなければ日本国民は来年夏まで騙され続けられたのであります。
翌日に他社は後追い記事を書いたようですが、読売が大きく取り上げている記事を見つけることが出来なかった。
都合の悪いことに対して逃げる体質は、己が説明責任から逃げていると批判する小沢一郎氏と同じではないか。ホント、読売はジャーナリズムが欠落してしまった新聞社であります。

どうせバスに乗れないなら、慌てて参加宣言する必要はないのではないか。ルールがしっかり決まった段階で、じっくり国内で議論(総選挙)して決めればよいことであります。違ったバス(FTA)を模索するのも1つの手ではないか。

焦って決断して良い結果が伴わないのは、多くの歴史が証明しております。