創業家社長とサラリーマン社長

フランチャコルタ→シャンパン問題で先週おおいに盛り上がった友里掲示板、今週もサントリーや創業家、サラリーマン社長でちょっと盛り上がっております。
本業は零細ではありますが一応創業家の世襲オーナーである友里、ニュアンス的にはサントリーの佐治社長の擁護ととられる文調であったのではないかと反省しております。

創業一族のアホ経営者のお陰で会社が左前になった事例を数えたらきりがないでしょう。私も何枚かのゴルフ会員権がパーになったことがありました。傲りというのでしょうか、謙虚さがまったくないボンクラ若殿(キャディさんはこのオーナーをバカ殿と揶揄していた)のマナーの悪さは半端ではなかった。
しかし私が言いたかったのは、そのアホさは創業家の専売特許ではなく、サラリーマン社長にも多く当てはまることだと。

世にはメリットとデメリットの両面があるはずです。創業家経営の良さは「目先の利益にとらわれない」。デメリットはもっと多いかもしれませんけど。
逆にサラリーマン社長のデメリットは「目先にとらわれすぎる」、「責任をとらない」であります。会社をダメにしても、罰金を取られるわけでもなく、たいして株も持っていないでしょうから損失もうけない。役員報酬と退職金の貰い逃げが出来るのです。
顕著な業績不振に陥ることは数年前に社長ならわかりますから、表に出る前にさっさと退職金を貰って辞めてしまうわけです。未だかって、刑事事件などでないかぎり、業績不振の責任を追及された旧経営陣の存在を私は知りません。

ただし、私はサントリーや佐治社長が凄いとか申しているわけではないのです。世には創業家経営=アホ経営、といった考えが多くを占めているようなので、大企業のサラリーマン社長でも立派なアホが沢山いると言いたかっただけなのです。(今の与党の官房長官もかなりアホのようですので、いつかブログに書いてみたいと思っております)
ビールはキリンかエビス、ワインはDRCの経験が少なく(高くて飲めないが正解)、国産ものはまったく飲まない友里。ウイスキーも飲まず、缶コーヒーなどの飲料も飲まないので、ほとんどサントリーの製品とは縁がありません。別にサントリーがなくなっても自分的には構わないので、サントリー擁護ではなく、敢えて言うなら創業家擁護でしょうか。

しかし、私もJCなどの経験があるのですが、世襲社長、アホの確率はどこそこの化粧品会社ではありませんが、かなりの確率で存在しているのも事実であることを最後に付け加えさせていただきます。

飲食店オーナーも会社経営者も同じ。謙虚さを持ち続け過信と傲慢さの排除が一番であることは、最近のトヨタ、数年前の「トトキ」がよい事例だと考えます。

本日の読売新聞3面に、芝浦工業大学の古川修教授のコメントが載っているのを発見しました。トヨタのリコールについて、

トヨタは世界での販売拡大を焦り、品質確認が甘くなったのではないか

と指摘しています。かなり前からトヨタに対して「前のめり」、「傲慢」と批判していた私には、現段階では当たり前すぎてかなり温い指摘であると感じた次第です。