共倒れにならないのか、JALとジェットスター

本当に運転再開してしまうんでしょうか、泊原発3号機。新聞報道に寄れば、本日中にも高橋はるみ道知事は、営業運転への移行を容認するとあります。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110817-OYT1T00081.htm

福島原発事故の放射性物質被害が広がり続ける中、事故の検証もほとんどなされておらず九電のヤラセ問題も起こったばかり。この時期で高橋道知事の今回の

大英断

は何が根拠なのか。普通に考えれば、原子力ムラから道知事に大きな見返りが送られると考えるべきでありましょう。
彼女は旧通産省出身で自民党系。祖父も県知事で親族がインフラ関連会社(LPガスなど)を経営しているなどバリバリの

原発ムラ住人

であると思えますし、御歳も57で道知事も3期目に入ったばかり。次の改選期では60歳を超えますから、

4選を諦めて莫大な退職金と原発関連事業の顧問職就任で還暦後は悠々自適

を選択したと私は考えます。
原発事故関連では株と違ってバシバシ予想を当ててきた友里でありますが、?

原発の再稼働は当面あり得ない

とした予想、ついにはずれてしまうかもしれません。

さて昨日のニュースで友里が注目したのが

日本航空が格安航空(LCC)へ参入

でありました。カンタス航空、三菱商事と共同で

ジェットスター・ジャパン

というLCCを来年から立ち上げるというのです。最初は国内だけのようですが、アジア路線まで進出するとのこと。
格安の目玉は通常価格の4割引に加えて

最低価格保証

というビックカメラなど家電量販店で採用されているシステム。同日、同路線、そして同時間帯でジェットスターより安い設定の他LCCがあったなら、それより

10%引き

にするという安売り政策であります。
日本航空はこの安売り航空会社で新しい需要を掘り起こして本体には影響がないと主張していますが、本当でしょうか。
需要と供給の関係を50歳過ぎて初めて知った野田財務相(8/16の友里ブログ参照)がこれを聞いたら

ない頭が更に混乱してしまう

ことになるでしょう。
既にLCCを運営しているカンタスと組むことにより、本体とLCCを棲み分けられるノウハウ(発表できないとのこと)があるとのことですが、内幕は既に発表してしまっていると私は考えるのです。

このジェットスター・ジャパン、運行の中心は羽田ではなく成田空港なんですね。普段JAL本体をリピート利用している客で、羽田ではなく

成田発着

を利用している人がいるのか。
私が思うに、成田近辺を基盤にしている個人や法人でなければ、海外への行き帰りで国内乗り継ぎをする人くらいではないか。
ステータスを保持して儲けさせてくれる常連客がわざわざ成田経由という条件の悪さを選択して

4割引の航空券

に飛びつくとは思えません。
最低価格保証にしても、条件が厳しい(同路線は当たり前ですが同時間帯というのがミソ)ですから、当てはまる路線は少ないのではないか。わざとライバルLCCの路線とずらして出発時刻を設定すれば回避できるのであります。

成田発着枠が増加されて世界のLCCが乗りこんでくることから活性化すると読み、成田経由で時間がかかろうと、

とにかくJRより安く目的地に行きたい

という特定の客層を狙った(掘り起こす)戦略と私は考えます。
新しい需要とは、

時間を惜しまないJR利用客(鉄ちゃん除く)

ではないかと言うと、考えが甘いとJAL関係者から怒られるかもしれません。