なぜ次々に食品の産地偽装や料理の使い回しが明らかになるのでしょうか。バレないと思って続けている、やめられない、と言ってしまえばそれまでですが、この内部告発ブームが続く限り、いずれは発覚するということがおわかりになっていないのでしょうか。
飛騨牛偽装の会社はついにブランド豚の偽装まで暴露されてしまいました。今朝のTVでは、以前から噂されていた鰻の産地偽装の発覚もみ消しが大々的に流れています。
今回は中国産を詰め替えて一色産にしてしまったそうですが、台湾産でも疑いがあると聞いたことがあります。
今回の発覚が最悪なのは、偽装発覚を避けるためか架空会社などを間に挟み、発覚しそうになると1000万の口止め料など現金での隠蔽をはかったことであります。
なんと思慮が浅いというか、すでに疑われている段階で現金で事態が収拾できると考えたこの魚秀の社長の往生際の悪さに呆れてしまいました。この会社、もう信用回復は無理でしょう。
また「しゃぶ菜」という店では肉の使い回しが発覚しました。食べ放題で残った「手つかず?」の肉を他の客に使い回していたというのですが、よく考えればどこでもありそうな話であります。刺身と違って「加熱」しますから大丈夫だ、とこんなことをやっている店は他にもあるかもしれません。「食べ放題」業界には打撃となるニュースであります。
どうしてこんな偽装や使い回しがなくならないのか。飲食業界の不祥事だけではなく、タクシー券を銀座のホステスに配っていたとされる官僚のニュースを聞いて、私は日本全体が真の意味でのプライド、矜持をなくしてしまったのではないかと考えます。
僻んでいるわけではないですが、官僚がどうして銀座のホステスと交流できるんだ。どこからその費用は出るのか。普通のサラリーマン(官僚の収入でも)が自腹では知り得ない世界だけに不思議でなりません。
利権維持、利益誘導、一円でも多く儲けたい、といった最終的には個人の利益が目的のこれらの行為、わからないでもないですがあまりに節操がなくなっていると考えます。
いずれ取り上げたいと思っている「資格商法」も含めて、どんな手段を用いても稼ぎたい、と思う人がいるかぎり、このような不祥事発覚はなくならないでしょう。