今度は窒素注入か

友里ブログをはやく元の状態に戻したいのですが、次ぎから次へと政府や東電が疑問の発表や対策を打ち出してくるため、なかなか通常ブログになりません。

昨日漁業のトップが汚染水の無断放出で東電へ抗議に行ったようです。勝俣会長は補償を約束したようですが、TV報道を聞く限り国会答弁のような言い回しで、今後絶対に汚染水を放出しないとは言わなかったと思います。

昨日のブログでも書きましたが、今後何ヶ月、何年も高濃度の汚染水がジャジャ漏れする可能性が大。メガフロートが満杯になってしまったらどこへ持っていくのでしょうか。今からいくつものメガフロートや大型タンクを製作しておく必要があるのではないかと私は考えます。
TVはピットからの汚染水流出ストップをさかんに報道しています。確かに止まったことは良いことですが、今後も炉心冷却のため外部注水することから増え続ける

高濃度汚染水

をどうするか、といった大きな問題にも大マスコミは気付いてもらいたいものです。(いや気付かないフリをやめていただきたい)

経済同友会の桜井正光代表幹事が、柏崎刈羽原発で休止している3基の再稼働を提言したそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20110406-OYT1T01165.htm

確か原発を再稼働するには首長の了解が必要なはず。この状況で果たして再稼働の判を押すでしょうか。
実はこの柏崎刈羽原発では、もっと大きな問題が控えているのです。原発は確か1年チョイで運転を停止して点検をしなければならないという規制があります。今稼働中の柏崎刈羽の4基も、この夏頃から順次定検に入る予定だったはず。

つまり規則に従い運転を止めてしまうと、知事(市長?)は再稼働を認める判を押すでしょうか。あくまで私の推測ですが、汚染水の放出と同じく

緊急事態での超法規的処置

として、定検をせず4基を回し続けるのではないかと。

また報道では復興財源の原資の1つとして、ODAを2割削って回すとの報道がありました。
日本が潰れるかどうかの瀬戸際で、海外にお金をばらまく余裕があると思っているのか。バックリベートを取っている既得権者には申し訳ないですが、とりあえずODAは配布を停止し、全額復興へ回すべきと私は考えます。

そして掲題の格納容器への窒素注入。またまた友里得意の

注入問題

であります。
水素と酸素の濃度があるレベルを超えるとおこる水素爆発を避けるため格納容器内へ窒素を注入するとあるのですが、本当に出来るのか。

炉心への海水(真水)注入と同じ解説になるのですが、容器の容量は有限です。この格納容器内には問題となる水素や酸素を含んだ気体(水蒸気?)や液体(熱湯?)が

既に入っている

はずであります。容器が大破損して、放射能がジャジャ漏れなら話は別ですけど。
酸素ボンベなりLPGボンベを思いだして下さい。充填された容器内に、更に外部から他の気体を入れられると思いますか。不可能です。

つまり、大破損で放射能ジャジャ漏れでない限り、既に中にいらっしゃる先客(水蒸気や熱湯)を、入れる分の容量だけ追い出してから(外部へ無断放出)でないと

窒素は注入出来ない

のです。理系でない人は

格納容器は満杯になっていないから大丈夫

と言うかもしれません。でも熱湯や気体で満杯になっていないとはどういう状態なのか。真に何もないということは

真空状態

であって、それはあり得ないこと。一見何も入っていないと見える状態でも、

空気は入っている

のです。空気しか入っていないとしても、この放射能を含んだ気体(空気)を容器から追い出さないと(無断外部放出)

窒素は注入出来ない(容器が大破損して放射能ジャジャ漏れでまったく密封状態でないなら話は別)

と普通の理工系の人(文系でも当然)は考えるでしょう。
私が思うに、窒素を注入出来ると言うことは

中の気体(放射性物質を含む)の無断外部放出と同時に窒素を注入

するつもりとしか考えられないのです。
もしくは、大破損によって放射能ジャジャ漏れで密閉状態ではないけど、とりあえず用心のため窒素を注入する

パフォーマンス(ジャジャ漏れなら爆発しないはず)

であると推測します。