すっかり潮目が変わってしまったようです。九電の「やらせメール」関連では、新聞やTVはかなり批判的な立場で報道するようになりました。大震災直後の東電擁護、原発擁護の姿勢とは正反対の掌返す仕打ち。
各電力会社が繋ぎ融資を受けるほど資金的に逼迫して、豊富な広告料を注入しなくなったからなのか。電力会社に対する世論の反応があまりに厳しいので、擁護から批判に転向出ざるを得なかったのかは定かでありませんが、大マスコミの
ブレ
には呆れるばかりであります。
電力会社役員達(幹部社員も)の傲岸不遜さや浮世離れした体質は今に始まったことではありません。ましてや大震災後に顕著になったわけでもない。
無競争、必要経費(固定費だけではなく変動費も)に利益上乗せで売価(電力料金)決定と、実態は民間企業とかけ離れた恵まれた会社でありました。競争の原理を含めた
切磋琢磨
が社内外に生まれる土壌がなかっただけに、独特の文化を醸成してしまったと考えます。それを見逃して、美味しい広告料を受け取り続けていたのですから、大マスコミもある意味同罪と言えるでしょう。
節電、節電
とうるさいマスコミですが、そんなに電気が足りないならまずは己の下らない番組を廃止して、TV放送を止めたらどうか。
私はTV局に言いたい。TV番組は地震速報、台風情報など最低限の情報に、日に数回のニュースで充分。少なくとも?
芸のない吉本など自称芸人を救済するバラエティなどまったく必要がない
のではないか。TVも1局だけに限定し、ニュースや気象情報だけに限定すれば、TV局自体の電気使用量を減らせるだけではなく、何千万台あるかわからない全国のTVがタダの液晶板(プラズマ板も少々)になりますから、その節電効果は大変なものがあるはずであります。
TVを止めることの方が、少なくとも夜間の照明を操作して、治安や交通の安全を落とすより最優先課題と友里は考えます。
九電のやらせメールに端を発したのか、過去の説明会では九電関係者が会場に多く参加して意見誘導していたとの報道もありました。でもこんなこと、今さらそんなに驚くことなのか。
マスコミの大顧客である大企業の株主総会を見てみれば、自称社員株主が大勢押しかけて
異議なーし 賛成
と議事をそのまま通過させるのが日本風土のお約束ではなかったか。九電関係者も
立派な県民で意見をいう権利がある
との電力側の反論もあるようです。最初から電力会社関係者の県民だと堂々と謳っていれば(メールも電力会社関係者と名乗っていれば)、何ら突っ込まれる問題ではなかったでしょう。
今度は朝日の記事です。
http://www.asahi.com/national/update/0710/SEB201107100002.html
やらせメールで佐賀県知事は被害者ヅラして怒っておりましたが、実際はもみ消しに奔っていたのではないか。
一部の人だけでも潤う原発の再稼働が必要だと最初から堂々と本音を言えば良いものを、妙に取り繕うから矛盾点を突かれてしまうのです。
また玄海町に関しては、こんな情報もありました。
http://www.data-max.co.jp/2011/07/14_101832.html
6/30のブログで取り上げたJC(青年会議所)出身の岸本町長の身内のことが取り上げられております。これが事実なら、チンペイの元秘書(海江田さん)の要請ですぐ再稼働を了承してしまったのも頷けると言うものです。
さて、福島の牛からセシウムが検出されたとの報道がありました。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110710-OYT1T00276.htm
こう言っては怒られるかもしれませんが、私はこの記事を見て
まだ福島の牛が出荷されていたんだ
とあらためて知ったのです。と言いますのはつい最近、ある店で?
福島の牛は当初暴落していたが、最近は値が付かない
と聞いていたからです。値が付かないなら出荷するはずがないと思っていたのですが、実際は値が付いていたのでしょうか。
記事にもありましたが、悪いのは肥育農家ではなく東電、そして老朽原発の稼働を黙認していたお上でありましょう。
このフクシマの責任をとっていない立場で、どうやって玄海原発再稼働に関して
国が責任をとれるというのか
経産省などお上の頭の中身は、友里の想定外であります。