今年訪問のワースト3

昨昼セルリアンタワーの四川料理「陳」で、12/812/14に友里ブログで取り上げた大澤弁護士を目撃してしまいました。確か朝のワイドショーに出演していたはずですから、午後まで事務所での仕事はないようです。
有名人(少なくとも本人はそう自負しているでしょう)だから仕方ないのでしょうが、椅子に反り返るように(別の形容では「ふんぞり返る」)座っていたのが印象的。有名人だからか常連だからか知りませんが、菰田料理長がテーブルへすっ飛んできて媚びへつらっておりました。
あれだけTVに出続けていつ仕事をしているんだ、との私の疑問に同伴者から

彼はただの客寄せパンダだから、TVに出続けることが大事な仕事なんだ

と教えられました。実務は事務所のパートナーかイソ弁がこなしているのでしょう。

さて年末恒例、飲食ライター系に限らず日本全体を見渡しても、おそらく友里征耶しか発信していない

ワーストもの

であります。今年は初訪問に限定せず選んだつもりですが、期せずして3店とも初訪問の店となりました。

HANA吉兆
店名を変更しリニューアルしたので初訪問と考えました。
「ワイン会席」(1万円)を頼みましたが、ワインに無理に合わせようと塩を濃くしただけの料理。京料理ではなく、そこらの大通りに面した観光客専門の店の料理レベルでありました。
特に「造り」のかわりといわれた石焼き、海老やホタテをオリーブオイルでマリネしたものを自分で焼くのですが、胡椒が強すぎて亜然の出来でありました。
ワインの品揃えもプアで、これでどこが「ワイン会席」なのか。料理店は経営者の出来によってかくも劣化するという証左であると考えます。

虎屋壺中庵
大学教授というより友里征耶に名誉毀損裁判で勝訴したと言った方がわかりやすいでしょうか、その古川修氏や関西の日本酒流通業者が絶賛している古川氏曰く

日本一の和食店

いくら吉兆(嵐山)の出身だからと言って、こんなに味濃く調理して良いのか。甘煮を多用し、特にアマゴ饅頭のしつこさには辟易しました。造り(鯛)や炊き合わせ(タケノコ)の質もイマイチで、こんな田舎で1万5000円は高すぎです。
居酒屋料理好きや、無濾過純米原酒などただ濃いだけの日本酒が大好きな人には、この店の

濃い味調理

が美味しく感じるのでしょうが、この店が日本一の和食と断言してしまっては、世間に恥を晒すだけと私は考えます。
単なる田舎料理、これを言うとまた怒られるかもしれませんが、徳島の山中に潜む「井の中の蛙」の和食店であります。

京加茂
期せずして、古川修氏が絶賛する店がワースト3の中で2店も入ってしまいました。
店内にはドラえもんの人形がかざってあり、テーブルには灰皿が常備されている古川氏曰く

素晴らしい京料理を提供してくれる店

とか。しかしこの店内をみただけで我々は食べる意欲を失いかけたのです。
最高値の1万2000円コースを頼みましたが、お椀は味濃いだけ、造りは質悪く、そしてこれまた石焼きがひどい。酒盗を和えたホタルイカや貝柱を焼くのですが、味濃いだけではなく石が薄いのですぐ冷めてしっかり焼けません。
鮎もワタを抜いて焼いてくるなど驚嘆の調理。伊勢エビの具足煮も甘いだけ、国産牛(和牛とは言わないところは正直か)の牛鍋、島ラッキョウご飯とこの料理の何処が

京料理

と言えるのか。絶賛している古川さんの京料理の定義を聞いてみたいと言いますか、まともな京料理店を訪問したことがあるのかどうか、心の底から疑問を持った次第です。
我々だけではなく、数週間後に訪問した仲間達も、しばらく舌などの調子を崩したと嘆いておりました。

番外編

青柳
3月の閉店前日の昼に訪問しましたが、客は我々以外ゼロ。それは寂しい食事となりました。
海老真丈のお椀の出汁は素人レベル、造りの鯛はなぜか昆布〆。もう新しい鯛を仕入れていなかったのでしょう。
鯛のかぶとに煮も養殖と見紛う質で、料理だけで3万円以上するとは考えられない内容でありました。
閉店はビル取り壊しのためとのことですが、ビルの問題に関係なく閉店は致し方ないと考えます。