今年も恒例の「ワースト」発表の日となりました。
日本広しとえど、料理店のワーストを発表しているプロは友里くらいではないでしょうか。
最近はワーストのレベルが上がってきたというのでしょうか、ますます酷い店が乱立してきましたから、石を投げればワーストレベルに当たるといっても過言ではない戦国時代。(例えが違うかも?)
ましてやベストの店なんて、そう簡単に現れるわけがないのであります。
よって、まずはその顔ぶれが変わらないベスト(ジャンル別)からの発表であります。
☆和食 御料理はやし
濃い味好きの大阪人読者から、
毎年同じだぞ
といわれ続けておりますが、換言すれば
その他の店が力不足なだけ
素材だけならこの店の上を行く店はいくつもありますが、出汁含めてトータルな調理を勘案すると、この店しか思いつかない。
ただし
柏井壽のような濃い味好きの関西人の口には合わない
ので注意が必要です。
☆フレンチ ロオジエ
書いている友里本人も驚いたのが「ロオジエ」の復活。
この11月の再訪1回(新生ロオジエとしては4回目の訪問か)での判断なので
この日たまたまの出会い頭
かもしれませんが、本当に美味しくなっておりました。
予算の関係でレアなワインを頼めなくなったのが残念でありますけど。(予算がないと思われて、良いワインが出てこなくなった)
☆イタリアン トルナヴェント
これまた毎年お馴染みのお店。この店は春夏秋冬、いつ行っても美味しい。
友里は、ハズれた料理に出くわした記憶がありません。
しかも予約が結構簡単に入るんですね。混んでいないので使い勝手も良いのが嬉しい限り。
換言すれば
世に味のわかる客がいかに少ないか
という証左であると考えます。
それではいよいよ「ワースト」の発表です。
ジャンル別にしようかと思っていたのですが、断トツの店が登場してくれたのでジャンルを超えた、どこに出しても恥ずかしくない「ワースト」を発表します。
★吉泉(京都)
京都の3つ星、自称京料理屋であります。
1月半ばでありましたが、お節の残りのような八寸に、気持ち悪くなって飲み込めなかった鮪(トロ)の造り。
ホタテや伊勢エビの酒盗和え石焼きという旅館料理も不味過ぎるの一言。
出された料理は何としても食べきるのをモットーにしておりましたが、その友里でも飲み込めなかった料理があったのですから驚きでありました。
ミシュランをバカにしてきた友里ですが、
調査員がここまで味音痴
とは思わなかったのであります。
ここまでは日本でのワースト。
最後に視野を欧米まで広げてのワーストを最後に書かせていただきます。
栄えある「ワースト」は
★Brushstroke(NYの自称懐石)
年に2回も飲み込めない料理を経験するとは思いませんでした。
やはり鮪(トロ)と鴨は食べられた代物ではなかったのであります。
ミシュラン調査員も味音痴でありますが、この店を「和食の神髄」のごとく自著で宣伝に勤しんでいた
辻調理師専門学校校長&辻調グループ代表の辻芳樹氏も、どこに出しても恥ずかしくない味音痴
であるとの〆で、2014年の「ワースト」を終わらせていただきます。