今年のワースト店 ジャンル別

いよいよ2012年も今日で最後。本日は友里ブログ恒例の

今年のワースト店

の発表となりました。昨日の後半部分に書いた「今年のベスト」を読まれた読者から

毎年代わり映えしない店ばかりなのでもうやるな!

とのご指摘を受けてしまいました。でもこのワースト編はそのような指摘を受けない鮮度であると自負しております。昨年は

アルケッチャーノ

という「ワースト鉄板」な店を訪問出来たのですが、今年はかなり拮抗しておりまして店選定ではちょっと苦労しました。
ワーストを選定するにあたっての店選定条件は

客単価が1万円以上の高額店
食べログなどネットの高評価店
誰もが知っている人気店や繁盛店

の中からの選出であります。
今年も付き合いで入った居酒屋や屋台。料理だけを絶対的に評価したらこちらの方が「ワースト」かもしれませんが、そのような店は除外しております。

それでは日本広しといえども友里征耶しかやっていないと自負するジャンル別「今年のワースト店」発表であります。

和食 神保町 傳
人気や過大評価の点から「京ばし 松輪」と最後まで争った和食店。
味の濃さや食材の質、調理技術は

そこらの居酒屋や小料理屋に劣るとも勝らない

と判断します。
銀杏やチップ、スコップに変な加工(下記写真参照)をする暇があるなら、出汁の挽き方など調理技術を磨けと友里は言いたい。

銀杏に人の顔

 

ベロ出しているチップ

 

スコップに乗せたデザート

 

常連達が主人に向かって絶賛を連発するする様を見て

井の中の蛙は某大学教授だけではなく一般客まで広がっていた

と認識を新たにしたのであります。
昨年大晦日のブログでは、アルケッチャーノで働く若者に対し

こんな料理をイタリアン(美味しい料理)だと信じて修業を続けたら、その後の料理人人生を棒に振ってしまうぞ

と発信しましたが、今年は「神保町 傳」の料理を絶賛する客に訴えたい。

こんな料理を美味しいと信じていては、残りの食人生で悔いを残すぞ

「傳」に3回行く予算で一度「もりかわ」を訪問すれば、目から鱗となると思うのですが、濃い味しか反応しない舌なら無理かもしれません。

 

洋食 紅花別館
カレー編に続いての登場です。スリランカカレーもイマイチでしたが、ここの洋食もダメだった。タンシチューはじめ食べた洋食のすべてが

家庭料理レベル(いやそれ以下かも)

でありました。夜の客が少ないのは当然かもしれません。

 

フレンチ オー・ギャマン・ド・トキオ
フレンチ(ビストロ)ではなく、鉄板料理と自称しているならワーストにはしなかったことでしょう。
味濃くてお忍び系でありますから、年配男性(味蕾細胞がすり減って薄味に反応出来ない)の密会場所としては最適かもしれません。

 

イタリアン イル・ムリーノ
塩が強いだけではなくすべての調理技術にダメ出しです。
ズッキーニのフリットは油でカチカチで、ニンニク強いチップスみたい。自慢のラビオリ(ポルチーニ)も人工的な味付けが濃い味を更に後押ししていました。
鴨のローストも、質をごまかすためかやはり味をつけすぎであります。何度も書いたので飽きられてしまうでしょうが

この料理ではまともな客の訪問は「無理~の」

であります。

 

天麩羅  天麩羅しみず
あの体のデカい新橋の「しみづ」ではありません。(笑
リッツカールトンに入っている天麩羅店。
絶対評価なら「与太呂 六本木」でありますが、食べログ高評価からこの店にしました。
和牛の天麩羅で有名のようですが、すべてが揚げすぎ、脱水のし過ぎ。天つゆも味醂多用で甘過ぎでありました。
主人は和食出身と漏れ聞きましたが、大は小を兼ねる、つまり

和食は天麩羅を兼ねる

とはならないことを証明している店であります。

 

鮨  鮨ありた
これまたリッツカールトンのお店。一応主人(雇われ)はいるようですが、他の職人ふくめ出身店はバラバラ。つまりオープンに際して

流れ職人、もとい、門戸を広げて職人をかき集めてきた

と推測します。

 

中国料理 龍天門
10/20に料理長が交替した影響もあるでしょうが、すべての料理が期待ハズレでありました。
しかも高級店なのに事前にリクエストしていた鮮魚の蒸し物の鮮魚を入手できなかった。頼む客がいないのでしょうか。
5000円の飲み放題(ビールや紹興酒など)ではカバー出来ない出来の料理であります。

今年も大変お世話になりました。あらためて御礼申し上げます。
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

よいお年をお迎えください。

友里征耶