日本国民の大半がこうなるであろうと予測はしていたものの、もしかして奇跡の解決法を「腹案」として出してくるのではないかと思っていた普天間移転問題。結局は期待通り、現状修正と徳之島併用の「無策」が剥き出しとなりました。
政治屋は頭が良いとは思っていませんでしたが、ここまで頭が良くなかったとは想定外。鳩山さんの
学べば学ぶにつけ・・・
という発言は、今まで勉強していなかったというより官僚など守旧派に取り込まれた結果なのでしょうが、これなら「猿」でも首相が出来るのではないか。
まあ、国会議員の中には、鮫の脳や筋肉質の脳を持っている方が沢山いるようですから、その中から選ばれた場合、鳩山さんのような首相が選ばれても仕方がないかもしれません。
未だに
選挙は小沢氏しか仕切れない
という伝説が飛び交っている永田町。手法を一回でも目の当たりにしてみれば、ワンパターンの「小沢選挙術」など簡単にパクれると思うのですが、要はまともな「根回し」や「交渉」ができる人がいないということでしょう。
選挙活動なんて自分でやるのは面倒ですが、勝つためにやることは単純なことしかないですから、指示するのは簡単だと思うんですけどね。
自民党では強面でやり手と勘違いされていた古賀誠氏が東国原宮崎県知事に接触して大恥かいたのが昨年夏。今年になっても、自民党で一番人気があって自分では一番頭が良いと思っている舛添さんも東国原氏に接触しましたから、永田町で「やり手」や「頭が切れる」といってもどうってことない。人の足を引っ張る事には長けているのでしょうが、あの小泉進次郎氏が論客に見えてしまうのですから、人材(頭)は知れております。
昨夏、政権交替した時、ただちに
普天間の移転先を沖縄県外にする事は、代替の県(都府)を探さなければならないか、海兵隊だけではなく米軍の存在自体を根本的に考え直さなければ解決できない
自民党が50年逃げてきたこの問題を解決するため、直ちにオープンな有識者会議(自称識者だけではなく色々な分野の人を巻き込む)を立ち上げる
今こそ日本人のアイデンティティを取り戻すため、多いに議論しようではないか
と同じくアホな国民にボールを投げてしまえば良かった。
日本には色々な考えや立場、利権に浸る人が居ますから、結論がでるはずがない。侃々諤々ではなく喧々囂々となって収拾がつかなくなるでしょう。
そうやって時間稼ぎすれば、次期衆院選までの4年間は持ったと思うのですが、理工系コンビの頭には、
ボールは持たず、すぐ投げ返す
目先を変えつづけ、引っ張れるだけ引っ張る
という交渉の「基本」がなかったのでしょう。
誰にでもどんな頭の人にも開かれた政界と言ってしまえばそれまでですが、政治屋に「資質」は関係ないといっても過言ではありません。面の皮が厚いだけで充分なようです。