久々に銀座をぶらり

大手町近辺へ所要で出かけたたついでに、久々に銀座を歩いてみました。先週発売になった「グルメバトル」のことも気になっていたので、書店と気になる店をチェックしたのはいうまでもありません。
まずは本屋さん。銀座の福家書店は、友里征耶としてお世話になっている店です。シェフ板1巻目(黒本)、シェフ板2巻目(赤本)の発売に際しては、大きく取り扱っていただきました。数列の平置きだけではなく、入り口のワゴンや正面の棚を使ってのディスプレイでかなり売り上げていただいたと思います。
今回も棚の他、4列の平置きを確認しましたが、冷静に判断するとイマイチ注目されているようには見えませんでした。過去の2冊と比べて熱気を感じません。
うーーん、何が違うかと言うと、JCが著者として加わっただけですから、予想通りこれが足かせとなってしまったのか。
今後、如何に週刊誌や雑誌が書評などで扱ってくれるかが鍵となるでしょう。
さて、銀座と言うとまず見に行くのは「交詢ビル」に「ゲンテン」、「ラ・ソース古賀」であります。いずれも、
コンセプトを過まったので集客が苦しい、と私が当初から予言した店であります。
12時を回っているのに、ゲンテン、古賀はさびしい限り。交詢ビルも4階、5階のフロアはゴーストタウンのように人通りがありません。
そんななかで、あの「オストラル」後に新しい店がオープンしていました。正確にはオープンする直前でしょうか。「ラ トゥール」という名のフレンチで、シェフは清水忠明氏。知らない方が多いと思いますが(私もまったく知りませんでした)、「ラ トゥールダルジャン」で修業し、オータニの東京店では副店長を務めたそうです。
しかし、なぜ今「トゥールダルジャン」なのか。今年「1つ星」に降格したばかりの逆旬の店出身。夜逃げ同然に退散した「オストラル」の跡地へよく出店してきたとその決断に驚きました。入り口のバーカウンターはオストラル時代と同じ。無駄なスペースですから、普通に考えたらかなり効率が悪いはずです。交詢ビルのほとんどの飲食店が四苦八苦しているのは周知の事実ですから、わざわざ火中の栗を拾うがごとく出店してきた意図はなんなのか。勝算があるというのか。恐らくかなり地代を安くしての誘致なのではないかと推測します。そうでなければ、これほど条件の悪い場所へ出店してくるはずがありません。まずは、お手並み拝見といったところでしょうか。
それから、あの「さわ田」のビルの前も通りました。オープン当初は、地下の旭川のスシ屋に遠慮して店名を出さず「トンボ」の絵をだけ書いていると余裕の言葉を吐いていた主人ですが、なんとビル正面の看板には「さわ田」の店名が「トンボ」の絵に変わって書いてあるではありませんか。店名を表へ書く必要がでたということでしょうが、それほど「横綱相撲」が取れなくなってきたと言う証左なのかもしれません。