福島第一原発に関して2つの報道がありました。ネタ不足ではありませんが、本日は久々に原発ネタを取り上げます。
野田首相、冷温停止宣言
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111216-OYT1T00065.htm?from=main1
まだこんなつまらない儀式をやろうとしているのですから呆れるばかり。以前のブログで何回も書きましたが、
燃料棒が抜け落ちた原子炉近辺の温度が安定してもまったく意味がない
のであります。
発熱する燃料棒がないのですから、そんなところの温度が100度以下で安定してもまったく意味がない。
例えにふさわしいかはわかりませんが、火事に例えれば、類焼(延焼)しているのに燃え尽きた家が鎮火したのを確認して喜んでいるようなものではありませんか。
抜け落ちた燃料棒がどうなっているかは神のみぞ知り得ること。ドジョウごときがわかるはずがありません。
意味のない冷温停止宣言、ほとんどのマスコミが突っ込み無しで報道しているのが不思議であります。
もう1つは廃炉に関してであります。
福島第一原発の廃炉作業の工程表の最終案が明らかになりました。
なんと廃炉完了まで
40年
はかかるというものです。隠蔽体質の政府と東電のことですから、本当の廃炉期間は更に延びると考えた方が無難でありましょう。
それにしても東芝・ウエスチングハウス連合軍。今年の4月に廃炉は
10年チョイ
で出来るから廃炉作業の仕事を任せろとのオファーをしていましたっけ。
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110408/biz11040811480011-n1.htm
しかし当時から友里はブログでそんなことは眉唾だと言ってきました。本当に東芝の言うとおり10年で出来るなら、政府や東電はなぜ40年かかると発表するのか。10年と40年ではその廃炉にかかる費用は雲泥の差があると考えます。未だに東芝グループは
10年で廃炉出来ると言ったのは間違い
と言っていないのではないか。本当にまだ10年で出来ると思っているなら、もっと声を大にして政府や東電に対して働きかけるべきではないでしょうか。防衛省と訴訟をするくらいですからそんなことは簡単ではないか。
10年では無理だと悟っているならば
10年で出来るというのはハッタリでした
と発表する勇気を出すべきだと友里は考えます。