まずは宣伝です。
「堕落のグルメ」(角川SSC新書)の見本が本日刷り上がる予定であります。
友里も著者として10冊ほど貰えますので身近な人に配りきりまして、3/10からはせっせと紀伊國屋書店で自己買いしてランキングを上げるように頑張るつもりであります。
まだ決定はしておりませんが、「堕落のグルメ」(角川SSC新書)の紹介を兼ねてのラジオ主演のオファーもいただきました。
目指せ5万部、いや10万部!
ベストセラーで豪マン&フェラ~リと、狸の皮を数えはじめた友里であります。
さて本日も本職の飲食とは掛け離れた話なのですが、国会はじめ大マスコミでは肝心の問題点がほとんど論じられていないので敢えて問題提起させていただきます。
まずは傲岸不遜が服着ているとしか見えないNHK会長、籾井勝人氏の
(辞表を取り付けることは)一般社会ではよくある
という暴論に関する記事をご覧ください。
NHKの理事というのは一般会社でいえば取締役に値するものではないか。会長は代表取締役でありましょう。
会長(協会トップ)を任命する経営委員会は一般会社に当てはまるものを思いつきませんが、取締役を選ぶ株主総会のような位置付けでありましょうか。
問題は
会長個人が理事の殺生与奪の権利を持つ
ということ。換言すれば
代表取締役が他の取締役の辞表を無条件で取りつける
ことでありまして、これは取締役の義務の1つ
他の取締役(勿論代表取締役も含む)に対する監視義務
という精神に違反するのであります。(厳密には旧商法から現在の会社法にかわり、善管注意義務のほか忠実義務の解釈も出てきますが)
日時が白紙の辞表を提出してしまっては、刃向かう(問題点を指摘するなど監視する)とクビにされると思いますから、監視なんてまともにやれないではないか。
本来代表取締役をも監視するべき取締役の殺生与奪権利を持つということは
他の取締役は代表取締役を監視できない
という、会社法や一般常識に完全に刃向かう行為となるわけです。
籾井氏はこのような事が一般社会でもよくあることと言っております。彼の人生の大半は三井物産でありますから、その発言から普通に考えると
三井物産では取締役の辞表を代表取締役が取り付けるのは日常茶飯事
ということでしょうか。
天下の三井物産が
会社法というか、株式会社の精神に真っ向反する行為を日夜せっせと行っている
としたら大きな問題であると友里は考えるのです。
あの東芝元社長の西室さんも
一般社会で常識的に行なわれているとは思っていません。昔の遺産としてそういうものがあるか調べ直す必要もないぐらい常識的にそんなことを経営陣に求めたことはないし、求めるつもりもありません
と言っていますから、そう一般によくあることではない?
また普段は緩い発言をしていると思っていたのですが、テレ朝「グッド!モーニング」の木曜コメンテーターの一人、田中早苗弁護士は
三井物産はコンプライアンス違反の疑いがある。東証に問合せするべき(要約)
と予想外な辛口コメントを発しておりまして、友里ははじめて感心したのであります。
しかしこれに続く大マスコミのコンプライアンス違反の指摘が見当たりません。
これはなぜなのか。それは、大マスコミも、大なり小なり代表取締役が他の取締役の殺生与奪を握っていて
大マスコミも取締役同士の監視が実質的に機能していない
からだと友里は考えるのです。
代表が主筆をやっているあの新聞社なんて、その典型例ではないでしょうか。