ワイン飲んだ自慢 2012-1

4月の値上げが迫る中、東京電力と利用者側の攻防が激しくなってきたようです。東京都はじめ各自治体は

東電以外の電気事業者

への切り替えを検討しているとのこと。でも友里の知識では、余剰電力をもつ電気事業者がそんなにあるのか。PPS制度が導入されて10年以上たつはずですが、そのシェアは1割もないのではないでしょうか。
PPSを育ててこなかった怠慢もあると思いますが、今更PPSへシフトしようとしても、肝心の余剰電力が沢山あるとは思えません。

また今朝のTVでは、川口の鋳物業者を中心に、

値上げ分の不払い

が検討されているとか。原材料は主にスクラップ鉄ですからそれほどの原価率ではない鋳物事業。しかし電気代の値上げは死活問題のようであります。
川口だけではなく、埼玉、いや東電管内にこの不払い運動を広げたいようですが、果たしてうまくいくでしょうか。

この2割近い値上げ幅。賠償金や廃炉費用は計算されていないそうですから、将来はもっと電力料金は跳ね上がると思いますが、不思議なのな経団連所属のような大企業が

電気代値上げ発表に対し寛容(文句を言っていない)

ということです。大口法人との契約は我々個人や小口企業とは違って

個別契約

だと聞いたことがあります。TVコメンテーターもちょっと発言しておりましたが、経団連などの大企業には

たいした値上げ要請をしていない

可能性があるのではないか。もしかしたら、値上げ幅が限りなくゼロに近いのではないでしょうか。そうでなければ、

円高を何とかしてくれ
TPPに突き進め

と泣き言や手前勝手な発言を繰り返す経団連が、支出が増大する電気料金値上げに対し 

沈黙を続けるはずがない

と友里は考えるのです。この事実(経団連など大口利用者は値上げの影響がない)が当たっているとしたら、ホント、日本は不平等で不透明な国であると言えるでしょう。
6月には株主総会が開かれます。東電に聞いてもシカトするだけでしょうから、大企業の株主は総会で

電気料金の値上げ幅

を質問したらいかがでしょうか。株主の手前、経費削減は最優先のはず。電気代がたいして値上がっていなかったら、それは株主に自慢できることであります。また値上げしていたとしても、それを正確に株主へ報告する義務が大企業側にはあるはず。東電ではなく利用側の大企業に

電気料金の値上げ幅

を調査することにより、この国(経団連など財界)のインチキがわかるかもしれません。

さて本日のブログネタは「飲んだ自慢」であります。
一昨年の重症ウイルス性咽頭炎にはじまった体調不良、還暦前(外観は若いつもりですけど)の1つのハードルだと思っておりますが、残り人生、限りあることを自覚する歳になってしまった。
株取引に加えて、これさえやらなければ蓄えを失うことはなかったワイン収集でありますが、このまま飲まずに人生を終わらせては死んでも死にきれないと考えるようになったのであります。

飲んでしまうと二度と手に入らないかもと考えて飲むのを先送りしてきた収集ワインでありますが、元気な時に飲みきってしまえと思うようになりました。
思い起こせば小さい頃、生来ケチな性格なのでしょうか、食事の時好きな料理を残して先に嫌いなものを食べていた友里。やっと好きな料理が食べられるとなったとき、

お腹が一杯
料理が冷めている

といった悲しい思いを何回したことか。好きなものは一番良い状態で経験しなければ意味がないのは、料理だけではなくワインや女性も同じ事。
この年になってようやくそのことがわかりまして、今年から所蔵のレアワインを飲んでいこう(でもまだ踏ん切りがつかず、少しずつ)と決心したのであります。

本日はその2012年第一弾。先日ある和食店で有志と開けたのは

‘86 リシュブール  アンリ・ジャイエ

であります。生産数は100ケースに満たない(86年は75ケースだとか)ある意味ロマコンより希少なワイン。偶然この年のリシュブールは2本あったので清水の舞台から飛び降りて開けてしまったのであります。
合わせた白は

‘78 モンラッシェ  ルイ・ジャド

如何にも成金的な趣味でありましたが、どちらもブショネではなくホッとしました。先入観からかリシュブールふくめ両ワインとも美味しく感じたのですが、果たしてブラインドで出されたら

リシュブールどころかジャイエのワイン

とわかるのかどうか。ブルゴーニュと限定せず、いやフランスワインと限定せずヴィンテージも新しいか古いかも開示しなければ

世界一ソムリエでも当てられない

とあらためて思ったのであります。
本日はネタ稼ぎの「飲んだ自慢」でありますが、最後に写りは悪いですがその写真を証拠としてアップしておきます。

ジャドとジャイエ