ルクサというクーポン屋がTVで紹介されていた!

読者の方からメールで

ツイッターのやり方がわからないからフォローできない(フォローの意味もわからないらしい)

 

https://twitter.com/TomosatoYuya (友里のツイッター)

実際のところこの友里も、先週金曜日までフォロー含めツイッターのシステムをまったく知りませんでした。
そこでツイッターを勧めていただいた読者の方から、登録&ツイートをするためにまず読んで見ろと教えられたのが

「Twitterをはじめよう」

http://www.greenspace.info/twitter/

最初のところだけでも読んでいただければ、登録やフォローは誰でも(PC音痴の友里も)出来ると思います。

さて今朝のTVで、グルーポンやくまポンとは別のクーポン屋の紹介がありました。そのクーポン屋は

ルクサ

という、はじめて聞く会社。

http://luxa.jp/

番組内容は、あの日刊ゲンダイへ乗り込んだ岸本氏(当時はオストラルのシェフ)が料理長を務める

ランベリーの賄い料理

を食べるクーポンの紹介でありました。
コンテンツ不足とはいえ、「賄い料理」までクーポン化するとは、

負け組を踏み台にして儲けを謀るクーポン屋の執念に脱帽

であります。
しかし岸本氏、その料理人人生は苦労の連続ではないか。やっと2番手からシェフに昇格したと思ったら、交詢ビルへの移転が悪かったのか

オストラルのマダム(小十と仲が良かった)が夜逃げで閉店

スポンサー(スパなどを経営)を見つけて青山の地で「ランベリー」をはじめたものの、肝心のスポンサーが不振で撤退したのか

またまた閉店

現在の「ランベリー」は次の出資元を見つけての別の場所での再開であります。

さてそのルクサのHP、ちょっとチェックしていたら興味深い店のクーポン発行を見つけてしまいました。その店とは

レストラン ヒロミチ

であります。

https://luxa.jp/lx/deal/11550/

「シュマン」から独立して恵比寿の地にフレンチをオープンした小玉シェフ。当初は集客は順調と聞いていたのですが、クーポンに手を出さざるを得ない状況変化となったのでしょうか。
グラスシャンパン1500円、ワイン2種3000円に、コース7600円を組み合わせた

通常価格12,100円 → クーポン価格7980円

であります。この原稿を書いている段階で

60枚が購入済み

となっております。
この手のビジネスモデルですと、クーポン業者が4割から5割をピンハネしますから、ヒロミチが受け取る金額は多くて

4800円

くらいと考えます。
ここからグラスのシャンパンとワイン2杯を提供し、コース料理も出さなければならないのですから大変であります。本物のシャンパンを提供するとしたら、かなり苦しいのではないでしょうか。

売れたクーポンですが、店で使われなかった場合(買ったけど店へ行かない)はクーポン業者が

丸取り(丸儲け)

してしまう(店へは一銭も渡さない)と漏れ聞きますから、拙著「グルメの真実」(宝島社新書)で著したように

飲食店業会を踏み台にして儲け続ける企業
「負け組」で儲け続けるクーポン業界

は健在であります。

レストランはキャパ(収容人数)が限られますから売り上げが抑えられてしまう

箱物商売

であります。ユニクロのようにキャパなくシェア増大が計れるなら

安売りでもメリット

がでるのでしょうが、箱物商売が安売りをしてもメリットはほとんどありません。強いて挙げれば

宣伝効果(集客効果)
日銭(回転資金)確保

くらいでありましょう。
しかしこの宣伝効果でありますが、クーポン購入者は

クーポン発行レストランの渡り専門がほとんど

つまり1つの店に根付くことはないので(リピーターにならない)、

正規料金での再訪は期待できない

のであります。よって宣伝効果(集客効果)なんて期待できないんですね。

タコが自分の足を食べて生き残りをはかっているだけ

と言ってしまえばそれまでですが、そんなビジネスモデルですから千客万来の店がクーポンを発行することは一部の例外を除いてあり得ません。
その一部の例外とは

クーポン業者が常連客を懐柔して繁盛している有名店(3つ星など)に接触し、わずか数枚のクーポンを発行してもらってクーポン業者の目玉として大々的に宣伝に使う。

というケースであります。しかもここには仕掛けがありまして、半額でクーポンを販売しますが、繁盛有名店へは

全額保証

繁盛有名店は実質正規価格でクーポン客に料理を提供するだけ。つまりクーポン業者が持ち出し(損して)でクーポンを発行しているのであります。

負け組は踏み台に、勝ち組にはすり寄り

これがクーポン業者の実態であります。

集客に苦しむ店にとってクーポンは資金繰りとして一瞬楽になるかもしれませんが、続けてしまうと店は疲弊するのみ。

一種の麻薬のようなもの

と例えたら友里、クーポン業界から多くの反発を受けるかもしれません。