ミシュラン便乗も今年限り?

ミシュランガイドの販売が伸びていないのではないか。
福家書店や丸善など大手書店でかなりの山積みを確認できますが、去年ほどの勢いをまったく感じません。
丸善では、男女のスタッフが入り口でマイクやチラシを持って盛んに販促活動を行っていました。結構悲惨な状態かもしれません。
業界関係者から「3万部」くらいは売れているらしいと聞きましたが、これでは初版(ナレさんは去年より多く刷ったと言っていましたから10万部は超えているでしょう)を売り切るのも難しいかもしれません。
昨年あれだけ擁護していた山本益博氏も、「去年の1/3しか売れない」と発言していますから、初版で終わる可能性大です。
アマゾンの売り上げランキングはあまり参考にならないのですが、現時点で16位と見る度に落ちてきています。
TV番組の取り上げ数はまだまだ多いと似非グルメの放送作家(後述)は宣伝していますが、去年と違って「宣伝一色」ではなく検証的な構成をしている番組が目立ちます。
うーん、ミシュランの賞味期限も今年限りの可能性がでてきました。熱しやすく冷めやすい国民性から、来年はもっとマスコミ露出は減り部数を減らすのではないか。
この時期ミシュラン特需でマスコミからお呼びがかかる友里も、来年は暇な年末を送る可能性がでてきました。親亀こけて子亀もこけるというわけです。
ミシュランのゴルフボールもまったく話題になっておりません。ゴルファーで使っている人が居るのでしょうか。
私は発売時に指摘しました。2009年版の売れ行きをみてから発売を判断するべきだったと。営業判断を間違えたかもしれませんね。
発売直後に発覚した、新3つ星「石かわ」の「黒豆回収事件」も水を差したのではないか。「石かわ」のイメージダウンも大きいですが、ミシュランも大きな影響を受けたと考えます。
しかし、TVで「石かわ」の事件を取り上げすぎに感じます。昨日だけで終わるかと思いましたが、今朝の情報番組で何回も取り上げていました。ミシュランに対する「遠慮」がなくなってきている証左と考えます。
ミシュランに対して距離を置いて報道するマスコミが多い中、相変わらず尻尾を振って宣伝に勤しむ放送作家のレポートを読者から教えて貰いました。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20081121/1021172/
「海味」、「よしはし」、「四つ葉」のページで店内などの写真がないのは、「拒否」の店でもしっかりセレクションしている証拠だとミシュランを誉めあげております。
まったく目出度い人です。昨年あれだけ写真提供を「拒否」した店は載せていないと突っ込まれ、5月にはTVで堂々と「海味」に「拒否」を宣言されたら、意地でも載せないわけにはいかないではないか。わずか3店だけ写真提供していない店を載せただけで、大袈裟な人です。過半の店が写真掲載を拒否したら、あの構成の本は成り立たちません。
私はこの放送作家のプロフィール(6ページ最後)を見てひっくり返りました。
「美食のCIA」と呼ばれているとありますが。最近の「CIA」はわずか数年の俄経験でなれるのか。
10年前から彼の実生活を知っている人は複雑な思いを抱くことでしょう。