プライドが残っているなら統一球廃止を訴えるな、新井選手会長

昨日発売の日刊ゲンダイ最終面で、昨年からプロ野球に導入された低反発の統一球に対してプロ野球選手会の新井会長(阪神)が先月24日

検証と見直し(早い話が前の「飛ぶボール」に戻せ)

を日本野球機構に求めたことに対する問題提起の記事が載っておりました。奇しくも今朝の読売の25面でも

統一球「投高打低」加速

と大きく取り上げております。統一球採用でジャイアンツが思うように勝てない焦りからの世論誘導記事だと思います。
本塁打は10年前の半分以下、4戦に一度は零封ゲーム、とダメ押ししております。あたかも、ホームランがでまくる乱打戦の方が投手戦より良いとの世論誘導ではないか。しかもご丁寧に、誰が言っているのかわかりませんが、

ファンだって面白くないでしょ。本当にボールを替えてほしい。

との現役選手のコメントも紹介しております。しかし本当にその意見が正論だと思うなら、はっきりその個人を特定出来る表記にするべきではないか。

確かに「打ってナンボ」の打者たちは、ヒットやホームランが激減したら収入が減るでしょうが、それはどの打者も同じ。
自分だけ統一球で他の打者は「飛ぶボール」なら

統一球を替えてほしい

という主張も理解出来ますが、全員が同じ条件なのですからこの選手は

単なる甘ちゃん

であるとしか言いようがありません。
いやそれよりもっと根本的な問題があります。それは

本当に投手戦より乱打戦の方が面白いと思っているファンが多いのか

ということであります。
ヘソが曲がった友里は、打つだけしか取り柄のない選手(たとえば村田選手。TVのインタビューでは体育が苦手で野球以外はまったく出来ないと言っていた)がバットにこすっただけで

ホームランを連発

している光景は見たくない。走れない、守れない、投げられない(肩が弱い)、1塁へ走っただけで足を故障する、というような選手が大きな顔をして高額報酬を得ているのに疑問を持っているのです。打つだけなら1/3の報酬で良いではないか。

そんな創作料理のような「大味」な試合より、好返球、好守、そして三振や凡打の山の投手戦の方が

緊張感があって面白い

と友里は思うのですがいかがでしょうか。プロ野球界が

投手戦が増えて面白くなくなり観客が減った

と思い込むのは

己の料理やサービスの悪さを棚に上げて集客の悪さを不景気のせいにするレストラン経営者

と同じと友里は考えるのです。早く統一球を導入しなかったから

メジャーで通用すると勘違いして渡米して夢かなわず意気消沈して出戻る選手を大量生産

してしまったのです。最初から「飛ぶボール」の下駄を履かせていなかったら、これほど

勘違い選手

は増えなかったのではないでしょうか。

このことはゴルフにも言えることであります。プロゴルフ業界は

バーディーラッシュが面白い

と勘違いしているのではないか。そのためにイージーなコース設定をして日本選手を甘やかしておりますが、友里のように

ボギーやダボを連発するプロゴルファー

を見たいと思うファンも多いのではないでしょうか。

刈り上げたラフ、柔らかくボールが止まりやすいグリーン、ティショットがフェアウエイバンカーを軽くキャリーで超えてしまいセカンドがショートアイアン(しかもピッチングやサンドウエッジだったりして)でよいような距離のコースでの

バーディーラッシュが面白い

と思うド素人ファンを相手にしているから、プロゴルフ界はいつまでも石川遼選手に「おんぶにだっこ」状態なのであります。
友里は新井選手会長に言いたい。

統一球で結果を残す成績を上げてから「統一球廃止」をほざけ

と。そうでないと「自己救済」と取られてしまうではありませんか。

強引な例えでありますが、レストラン業界に当てはめてみます。あくまで架空の例え話でありますから気軽に受け取って下さい。
日本のフレンチ業界、

フレンチを名乗るにはフランスでは常識の「ソース」を出さなければならない

と日本フレンチ協会(そんなものあるのか)がルールづくりをしたとします。
あくまでフレンチを名乗りたい「カンテサンス」が仕方なくソースを提供するようになったのですが、いかんせん慣れておりませんから(修業経験なしに近い)客が満足するレベルのものを提供できなかった。
そこで思いあぐねた「カンテサンス」が

ソース提供で集客が落ちたから「ソースなし」でもフレンチとして認めろ

と訴えているのと同じと書いたら、また怒られるかもしれません。