先日とあるレストランで男女のミシュラン調査員に遭遇してしまいました。
日本人女性にフランス人男性のカップルであります。
その店は次回の掲載で星が付くのでしょう、ミシュラン側から写真の掲載の話があり、近くカメラマンが訪問するところまで話が付いていたそうです。
おそらく、最終的な確認に来たのだと推測します。
とにかくこのカップル、挙動不審で笑っちゃいます。夫婦ではなく、さりとて恋人同士や親しい付き合いにも見えないこのカップル、勿論仕事などの接待の雰囲気でもないのです。一時流行ったという「ミシュラン遊び」(調査員になりすます)でないのも一目瞭然でした。
そのフランス人、「ちょい不良」にまったく見えないのです。仕事に疲れたパッとしない風貌、スーツも高級感なく、黒い大きめのPC布バッグのようなものを持っていました。お洒落な雰囲気を狙っているフレンチでまったくマッチしておりません。いわゆる「外資系」のイメージには程遠い雰囲気のフランス人でありました。
かたや女性はショートカットでキャスターの「安藤優子」のイメージでしょうか。
席に座るなり男性が店内をキョロキョロ見回して私はすぐにピンときたのです。彼らはすぐにミネラルウォーターを頼みました。そして、ビールもシャンパーニュも頼まないのに、ワインリストを二人でじっくり眺めているんですね。不思議というかまったく不自然。最終的にはグラスの赤ワインを1杯だけ頼んだだけでした。
「ミシュラン調査員は、一番安いコースを頼み、酒類はほとんど飲まない」というネットのブログ情報は確かでありました。
自分が使う高額ホテル宿泊費や外食費を削ってでも、調査員の予算を増やしてあげたらいかがでしょうか、ナレさん。
食べていた料理は確認した範囲で、一番安いコースと下から2番目のもの。フランス語でなんだかんだと話し合い、たまにスタッフに質問していましたっけ。
チェック時には、領収書と明細のコピーを貰っておりました。
しかし、欧州と違ってフランス語を話す人が少ない東京で、お洒落な雰囲気のフレンチでパッとしない風貌のフランス人では、まったくバレバレだということがわからないのでしょうか、ミシュラン。
いや、バレても構わない、どうせミーハー向けのガイド本だと開き直っているのかもしれません。
帰り際、「ミシュラン調査員ですか」との店側の質問に、「残念ながら違います」との不自然な回答で、私は更に確信した次第です。
でもこんなこと書いちゃうと、そのお店、急きょ掲載取りやめになったりして・・・
そうなったらご免なさい。