昨晩出張先で水炊きを食べながら、サラリーマン時代の先輩や同僚と仕事絡みの打ち合わせの合間、旬の事件に対する水炊き談義、もとい、床屋談義に話が弾みました。
床屋だけではなくどこでも聞かれる内容だと揶揄される友里のこの手のブログですが、最後の「お茶屋商売」について二人は知らなかったので、ある意味有意義な談義だったと自負しております。
?トヨタリコール問題など
あの奥田氏の資質に対する疑問が噴出。社長の器であったのかどうか。前社長の急病で急遽就任したはずだと聞きました。プリウス発売の立役者との評価もありますが、たまたまその時棚ぼたでトップをやっていただけではないかと。
昔、アサヒドライの成功は住友銀行から来た樋口氏の投入決断だと巷で言われていました。アサヒ躍進の立役者となってかなり持て囃されましたが、小料理屋だったか偶然隣り合ったアサヒビールの中堅幹部から、「最初はドライの発売に反対していたのにいつの間にか生みの親になっていた」とのボヤキを聞いた記憶がよみがえりました。世の中、社長はいいとこ取りするものなのかもしれません。
小沢不起訴
予想通りと言っては何ですが、検察、小沢氏とうまく着地点に落ち着いたということでしょうか。
元同僚は、「一回目の聴取でこの絵図が出来たのではないか。2回目の聴取は世間向けのポーズでシナリオ通り」との大胆予想。
まあそう考えると、元秘書3人の起訴と小沢起訴断念で小沢・検察両者の痛み分け。特捜部長の将来も保証する形で上級庁(高検、最高検)の指導に従ったという床屋談義の結論に3人とも達しました。
朝青龍引退
暴行問題以前に、相撲協会の幹部連中の常識や能力に疑問が噴出。若い頃から狭い業界に閉じこもり(引きこもり)すぎて、まともな判断力が形成されていないのではないか。
協会には事務方として外部から優秀な人を招聘しているはずですが、朝衆龍ではないですが舐めきって協会を正すのではなく、世間知らずの親方連中を適当におだて上げて取り込んで利用し、旨い汁を吸っているだけではないかとの意見も出ました。世の中で理事長を前面に出しながら、牛耳っているのは事務方(裏方)のトップ、というのはよく見る構図です。
それから貴乃花親方の改革案。特に枡席チケットの販売オープン化は実現が難しいでしょう。
一般に売り出されているチケットも多少はあるでしょうが、私が銀行から接待されていた頃までの経験では(10数年前)、枡席は接待用として15日間まとめて企業が購入していたはず。しかも野球の年間シートと同じで、席数や席位置は毎年同じ。しかもこれらの枡席チケットは国技館の中に設置されている20軒くらいの「お茶屋」との契約です。
枡席の値段ですが、位置や土産の質や量によって異なると言われていますが一人だいたい3?4万円と言われていました。4席の枡席1つの価格は少なく見ても10万円。1場所で一桝数百万円かかると言われてたのです。
ところが貰ったチケットにはしっかり入場料が書かれていたんですね。確か5000円前後だったと記憶しております。それではこの数万円の差額は何なのか。
相撲協会が数千円でお茶屋へチケットを卸し、お茶屋が冷めた焼鳥やアンミツ、お茶碗、酒類などの付加価値をつけて何倍にもして企業に販売しているのですね。
しかもこのお茶屋、とても素人とは思えない女将さんのような方が仕切っていることからも、権利は親方や部屋や一門が持っているということが想像できます。
貴乃花グループはおそらくお茶屋の権利を持っていないのでしょう。ですから既得権益を破壊する枡席のオープンな販売を主張していますが、既得権益者である親方達には見過ごせる改善提案ではないのです。
お茶屋の権利を持っていない親方が理事の過半を占めない限り、この改善策は実現しないと思います。