昨日知人との電話で、東電・勝俣会長の会見を知りました。ほとんど姿を見せなかった清水社長ではなくなぜ会長が会見するのかと思ったのですが、陣頭指示に当たるべき清水社長は
目眩で再入院
と聞いて、私は椅子から転げ落ちそうになったのです。YOMIURIONLINEでも
しばらく職務を離れる
とありましたが、実際には16日から休みがちだったそうですから、原発事故の陣頭指揮は実際のところ最初から執っていなかったようなものだと思います。
死の危険をかえりみず現場に留り、不眠不休で作業をしている東電職員、プラントメーカー社員、そして協力会社社員に自衛隊や消防隊の皆さんは、この
トップのあっけない戦線離脱
に何を感じるか。最前線の人たちが、目眩などの体調不良でいちいち入院していたら、今の事故原発は大変なことになってしまいます。
柔な精神と体の持ち主と言ってしまえばそれまでですが、特に慶応関係者は忸怩たる思いではないでしょうか。
さて会見では
福島第一の1号機から4号機までの廃炉
損害に対する保障の準備
避難住民が戻るのは数週間では厳しい
などが語られたとか。これに対して避難住民は
?5号機、6号機も廃炉だ
と怒りを表していると聞いております。
何を今更「廃炉」だとあらためて発表するのか。見るも無惨な建屋に加え、未だに収拾がつかない原子炉は廃炉以外に選択肢があるのか。
下手すると何年かかるかわからない事態収拾の混乱の中でも、廃炉の決断を渋っている様を感じて私は驚いたのです。そもそも
原子炉は30年で廃炉と決まっていたのではないか
と誰も突っ込まない不思議。
5、6号機だけではなく、物理的(近辺の汚染)に福島第二発電所も運転再開できず、結果的には廃炉のようなものになるのではないかと私は考えます。
戦線離脱と言いますか、きつい言い方をすれば敵前逃亡みたいな職務放棄の入院。
事態が収拾して清水社長の体調が戻ったとしても、どのツラ下げて出社できるというのか。もはや社内外での
求心力はゼロ
ではないでしょうか。逃げるのは容易いが、それによって失うものがどれほど多いかは想像するに難くないはず。慶応出身の清水氏は
己のリスク管理も甘い
と言われても仕方がないでしょう。
友里掲示板にありましたURLを以下に貼り付けます。
どこまで真実かはわかりませんが、一連の事故の流れなどがよくまとめてあります。