ツイッターが政治家を壊す?

読者の方から閉店情報をいただきました。アロマフレスカ出身のシェフが旧アロマフレスカ跡でやっていた「リストランティーノ バルカ」が2/27をもって閉店したようです。
オープン当初は話題になっていましたが、最近はまったく噂も聞きませんでした。私も1回だけの訪問でやめましたが、最近は集客に苦労していたのでしょうか。別の場所に違う店名で再スタートするとシェフのブログでありますが、具体的な情報はありません。計画がまだ煮詰まっていないのでしょう。

さて今朝のTVでは、昨日の参院予算委員会で3人の大臣が遅刻したという報道が大きく取り上げられております。オコチャマ内閣と揶揄される現政府ですからさもありなんと思ったのですが、問題は原口大臣。なんと委員会が始まった時刻後にもツイッターをやっていたことがバレてしまいました。
先日の友里ブログで、ツイッターとさとなお氏の両方を批判している本を紹介しましたが、早くもツイッターの弊害が政界に出てしまったようです。
このツイッターに嵌っている政治屋が多いとか。国会審議の様子を刻々と書き込んでいる国会議員もいるそうです。
「やじうまプラス」のコメンテーターである伊藤洋一氏が面白いことを言っていました。

ツイッター含めネットは、政治家のバランス感覚を崩す

と言うのです。実例が面白かった。

「加藤の乱」を覚えていらっしゃるでしょうか。総理に一番近い男と言われていた政界のプリンス(当時)・加藤紘一氏が森首相に反旗を翻した政変劇であります。
野党の不信任案に賛同すると言っていたのですが、結局腰砕けとなり涙を流して断念した様はTVで大きく報道されました。腰が据わらぬ甘ちゃんであると自ら開示してしまったのです。その後は秘書逮捕で議員辞職、党内でも孤立状態と昔のプリンスの面影はまったくありません。
たまにTVや質疑で偉そうな事を発言していますが、気が小さい人がしゃあしゃあとよく言うよ、と思う人が多いのではないでしょうか。

その彼の人生を狂わすキッカケとなった「加藤の乱」、なぜ彼が決起したかを伊藤洋一氏が解説していました。
加藤氏は「加藤の乱」の少し前にHPを開設していたんだそうです。そのHPへ

加藤よ、立て

という声が殺到してその気になってしまったというのです。
ネットで発信すると、反応がどんどん広がり嬉しくなって嵌ってしまうのだとか。ツイッターだとフォロワーの数が増えていくことに快感を覚えてしまうのでしょう。

この手の反応はほとんど「賞賛」というか「ヨイショ」や「煽り」みたいなものなのですが、大きな後ろ盾を得たと勘違いしてしまうのでしょう。偏った煽りを「大きな声」と勘違いしてバランス感覚を失ってしまうと伊藤氏は言っておりました。

良い歳をした政治屋が携帯を必至で打っている姿、見ていて痛々しいのですが、鳩山さんにツイッターを勧めたと自称しているさとなお氏をはじめ、多くの政治屋がツイッターの弊害を理解できないのが日本の悲劇であり喜劇であると考えます。