ゲーテ3月号「生涯のレストラン」を読んで  その1

読者の方から

3賢人が「生涯のレストラン」を披露しているからネタにして

と情報をいただいた「ゲーテ 3月号」、早速取り寄せてみたところ突っ込みどころ満載であったため、何回かにわけてブログで取り上げることにしました。

久々に手にしたゲーテを見てまず感じたこと、それは

不景気のまっただ中だというのに、宣伝やタイアップ記事がやけに多いな

出版社の営業が宣伝をとるのに四苦八苦している中、ゲーテはかなり余裕であります。
さすが見城社長、箸遣いは下手なようですが営業力は素晴らしい。

しかし自社の社長を「賢人」と称する幻冬舎の編集者たち。この会社には日本的な美学がないことがあらためてわかりました。(これ書いてしまって、もう永遠に幻冬舎から仕事のオファーは来ないでしょう)
この3賢人の写真や言動を見て感じたこと、それは

賢人とは品格を放棄した人たちだったのか

月刊ゲーテ、この歳になっても色々と勉強になります。

さて本日は3賢人の中で最初に出てくる秋元康賢人ついて書いてみたいと思います。

秋元さんは見城さんと同じく、アイアンシェフの審議員を引き受けたばっかりに

箸遣いが下手

だということを世間に晒してしまいました。そんなマナーの持ち主が生涯のレストランとして挙げた店を見ての第一印象は

若い頃に憧れていたんだな

キャンティ、小川軒、室町砂場赤坂店、味萬ん、山里など

昔の名前で生き残っています状態

の店の比率が多い。推測するに、他の一花咲かせた放送作家と同じく、若かった弟子の時代に

いつかはクラウン

という心境だったのでしょう。
この手の店を本気で評価する味のわかる外食好きがいるとは思えませんが、若い頃の憧れはなかなかリセット出来ないのでありましょう。

数え切れないほどの店を挙げている秋元さん、麻布近辺の店が多いということは、成城ではない本当の都心に居を構えているのかもしれません。
また「お酒はあまり飲めない」と下戸に近いことを書いております。あのパンパンに腫った顔を見る限り大酒飲みだと思っていただけに意外でありました。

今回秋元康さんの嗜好を探る点で注目の店が2店ありました。まずは

麻布かどわき

過去に友里とも色々あった店。確かにインパクトある料理を提供しておりまして、地元のシャチョーが秘書や女性社員を連れてくるにはもってこいの雰囲気で今でも人気店。

そのインパクトある料理の中でも秋元康さんはトリュフごはんを

卑怯だな

と逆説的に絶賛しております。
確かにあの香りはかなりのインパクトがあり、記憶に残る皿ではあるのですが、友里は秋元康さんが

本物トリュフとトリュフオイルの香りの違いがわかっているのか疑問

なのであります。
トリュフ(黒&白)だけではなく松茸もそうなのですが、ご飯ものにした場合

多くの店がオイルやエッセンスを添加

しているのは業界の常識であります。トリュフオイルとはどんな香りなのか、秋元康さんにはそれをまず勉強していただきたいと思います。

もう1店が西麻布の一即夛。友里もCPの良さを認めている店でありますが、この店の欠点は刺身に添えられる混ぜ山葵。
秋元さんは果たして

本山葵と混ぜ山葵の違いがわかっているのか

最後に秋元さんが挙げている中で、友里が気になった(検証してみたい)と店を書きます。店側には構えられて検証しにくくなる(予約が取れなくなるかも)可能性がありますが

サロン・ド・グー
ツバイ ヘルツェン

ネタ不足が深刻化して非常事態にでもならないかぎり、寿司と洋食のコラボ(食欲が落ちそう)という

サエラ

には行かないと思います。