昨日出来上がった見本を入手しました。イメージは表紙が黒、帯が赤。JCと友里が対峙するかのような横顔のシルエットが入り、お約束のフォークとナイフの「X」マークもあります。過去の「シェフ・板」2冊は、料理店のCPの悪さを批判している本自体が、装丁を含めて作りが悪く「CP悪い」ではないか、といった批判もあったようです。今回はプロのデザイナーが編集構成し、表紙の素材もテリなく渋くまとめていますので、そのようなご批判は出ないだろうと思っております。
料理店評価本としては表紙はまったく異端、売り場で平置きされますとかなり目立つと思います。内容も共著本としては、画期的というか掟破りのバトル内容、ここまで相手を批判するかといった描写もあります。友里としましては、相手を批判することがままありますので、逆の受ける批判も当然受け止める主義でありますが、殴り合いが中途半端でやや消化不良に感じております。JCはヒットして第2弾を夢みているようですが、果たして思惑通りいくものなのか。私的には、もしヒットした場合の第2弾の共著相手は犬養裕美子さんに引き受けてもらいたいと考えております。一度週刊誌で友里批判をされましたが、その後はダンマリの犬養さん。受けて立つ度量はないでしょうが、もし受けていただいたら、売上不振な彼女の著書「東京ハッピーレストラン」よりはるかにヒットすると思うんですけど。
さて、なぜJ.C.オカザワ氏との共著なのか。以前、Qさんコラム時代に彼の著書「ぜったい行ってはいけない有名店・・・」を俎上にのせました。うまく挑発にのって反論をいただき、ネタ稼ぎでそれをコラムに掲載させていただきました。コラム上で、「本の宣伝になったでしょう」といった言い回しを使ったからか、その礼ということで炭焼き系のフレンチに招待されたのが今年の1月下旬であります。
最初は一回限りの会食のつもりだったのですが、情報交換も兼ねて月に一回程度食事をしようということになり、今日に至っております。純真な友里は、当時色々彼のおススメ店を聞いて参考にしようと思っておりました。おいしい店を沢山しっているのではないかと。
しかし、10ヶ月近くの付き合い、そして共著相手としてのやり取りを介して、彼の嗜好が私、いや世間の食通の方とはかなりずれている事に気がつき、現在はまったく参考にしておりません。この辺のお互いの異なる嗜好、いやJCの変わった嗜好や評価基準は「グルメバトル」で充分読み取ることが出来ると思いますので、行ってはいけない店の情報として彼の推薦店をお読みいただければ参考になると思います。こんなこと書くと、JCの単独本が売れなくなり、仕事依頼が激減してしまって怒られるかも。
いつしか、グラフ社の編集者も参加して賑やかになったこの会食。当初はグラフ社のコンテンツとしてJ.C.オカザワ氏を紹介するつもりでしたが、彼の本が売れた形跡がないのでグラフ社が損するのではないかと心配でもありました。そんなリスクを回避したかったのでしょうか、編集担当が共著という形式を提案し、稟議が通って実現化したのがこの「グルメバトル」であります。
正式にゴーがかかってから発売までは準備期間を含めて4ヶ月くらいとかなり厳しいものでした。とにかく
10月には発売するんだというお尻が決まっていたのです。多分、年末に投入してくるあのヨイショライターが勝手気ままに「癒着」した店を推薦する、まったく役に立たない共著本「東京最高のレストラン」より早く出版して出鼻をくじこうと考えたのかもしれません。(つづく)