ガールズ・スシを知っていますか?

2週ほど前の話ですが、週刊文春の

斬り捨て御免! 食味探検隊

を読んで私は目が点になりました。この週の隊員(食味探検隊)の神野楓子氏が95点と高評価した店がなんと

なでしこ寿司

というガールズ・スシであったからです。
ガールズ・バーというジャンルは聞いたことがあります。女性がカウンターでお酒を造ってくれる(話し相手にもなるらしい)気楽な価格のバーだそうですが、スシ屋に「ガールズ」を適用していいのでしょうか。
まずはHPをご覧下さい。

http://www.nadeshico-sushi.com/

平日は17時からとありますから、狙いはガールズ目当ての男性の集客なのが推測出来ます。
文春やHPによりますと、シェフ(握り手)は18~25歳くらいまでのお姉さん。仕込みは彼女ら「シェフ?」には出来ないそうで、奥の厨房で男性の職人がやっているそうです。
つまり、アルバイトのような女性が

おにぎり感覚

で握っているのがガールズ・スシということであります。
1ヶ月未満で卒業できる「寿司大学」なるものも外人などには人気のようですが、その上を行く

握り手の粗製濫造

に私は椅子から転げ落ちそうになったのです。

女性は男性より体温が高いので寿司職人には向いていない

なんて野暮なことは言いません。店によって酢飯の提供温度が異なるのに、一℃も違わない体温でしかも掌での事。まったく関係ない話でありますが、時給上限が1680円の若いお姉さんが握るとなると寛容な友里も黙ってはいられなくなったのです。
まあ、そんなジャンルの店もあって良いと思いますが、どう考えても鮨好きがうなる寿司を提供できると思えない形態の店に100点満点で

95点

という高得点を振る舞う神野隊員に私は呆れてしまったのです。
こんなバイト感覚の女性の握る寿司がまとも(95/100)であるならば、ただでさえ友里から修行期間が少なくても独立できると言われている

高額鮨店の鮨職人

の立場がないではありませんか。
神野隊員にぜひ、「さいとう」や「青空」、そして「次郎」の評価をしていただきたい。95点以下であるならば、鮨職人のやる気がなくなるというものです。

年内は予定が一杯でありますが、年が明けたら話のタネに秋葉原の「なでしこ寿司」を訪問しようかなと思っております。