アロマフレスカ、おまえもか!

昨日のノルディック複合個人、へそ曲がりな友里でも興奮してしまいました。ラスト1キロを切ったところで小林選手が大バクチをうったのかスパートしてトップにたった時であります。このまま逃げ切れると信じた人は多かったのではないでしょうか。
結果的にはスタミナ切れか失速してしまいましたが、私はこのイチかバチかの勝負、本人は悔いが残らなかったと思います。

日本人は失敗を恐れて無策のまま先送りするDNAを持っている人が多い。何かやって失敗するより、何もしないで現状維持。役人だけではなく民間企業のサラリーマンにもよく見られる習性ですが、あの岡ちゃん率いる日本代表もこのDNAをしっかり受け継いでいるのではないか。私はまったくの素人でありますが、パス回しに自己陶酔しているとしか思えません。
仕掛けて失敗するのを恐れているのか岡ちゃん。風貌が典型的なサラリーマン風(と言っても報酬は億単位だとか)ですから仕方ないのかもしれません。

さて昨日、読者の方から情報をいただきました。
交詢ビル、銀座ベルビア、ニッタビルなど「閑古鳥ビル」を銀座に乱造してきた三井不動産が、またまた閑古鳥の巣窟になりそうなビルを竣工させるというのです。まずはご覧下さい。

http://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2010/0128_01/index.html

完成予想図を見る限りかなりの「鉛筆ビル」。

なお、当社は、当施設竣工後、越後屋から商業施設を一括賃借し、転貸事業を行うとともに、運営管理業務を受託いたします。

とありますから、敷地は越後屋単体跡なのでしょう。ビルの建設費を越後屋に出させ、商業スペース分を三井不動産が一括借り上げし、甘い言葉で誘い込んだ純粋なテナント主から賃料をいただくビジネスモデルであると考えます。
目先しか見ない純粋なテナントを見つけて来さえすれば、越後屋も三不も損をしないシステムなのでしょうが、肝心の誘い込まれたテナントはどうなのか。それは交詢ビル、ベルビア館、ニッタビルの惨状をみれば予想がつくと思うのは私だけではないでしょう。
中央通り沿いとは言え、立地は2丁目とそれほど恵まれておりません。あのベストな立地の交詢ビルでも閑古鳥なんですから。

そんなビルにあの予約困難店「アロマフレスカ」が入るというのですから私は椅子から転げ落ちそうになったのです。
しかも12階と最上階で、20席と50席2つの店舗にするというのです。おそらく20席は「アロマフレスカ」、50席は「カーサ ヴィニタリア」のような位置づけにしたいのでしょう。
この情報を知って、私は原田氏に拙著「グルメの嘘」を進呈しなかったことを悔やみました。
「ビル最上階」、「大箱」、「安易な銀座移転」と閑古鳥の要素が3つも揃った今回の移転。

1階が呉服屋、他のフロアにはレディス服飾(プラダ系)、美容院、婚礼衣装、脱毛サロン、カフェ、女性医療、全身美容、串焼き屋&串揚げ屋、チェーン展開寿司屋、飛騨牛屋、キノコ火鍋屋、野菜ダイニング、廉価イタリアンなど、よく言えば多種多彩、はっきり言えばテナント集めに苦労したのかコンセプトなく滅茶苦茶。
この手のプロジェクトは三不の中でも若い人が中心になってやっていると聞いたこともあるのですが、センスがあるとは思えません。今までの失敗(成功していない)を学んでいないのか。

結果は推して知るべし、と私は考えます。