やっぱり破産していた、ガニェール ア 東京

友里掲示板には色々とディープな情報が書き込まれています。中には「腹筋トレーナー」なる飲食に全く関係ないものまでありましたけど。
本日もその情報からの話であります。
「ピエール・ガニェール・ア・東京」の運営会社である(株)P.G.Japanが9月1日に破産手続きを申し立てていたというのです。まずはご覧下さい。
http://s03.megalodon.jp/2009-0914-1525-00/www.tsr-net.co.jp/new/sokuho/1189310_717.html
しかし負債が5億3700万円(平成19年10月期決算ベースといいますから更に増えているかも)とは1軒のレストランとしては半端でない負債額であります。昨年はじめに累積赤字が大きくなりすぎたからか資本金を取り崩したとも聞いていましたが、なんと1000万円にまで減資していたとは思わなかった。確か設立時に広く出資を求めてオープンしたはずなので、損害を被った株主も多いのではないでしょうか。
リーマンショック前、オープンしてわずか3年で累積赤字が5億円を超えたということは、もともとビジネスモデルが構築されていなかったということでしょう。当時は大会社を中心に景気は悪くなかったはず。高級店は栄華を誇っていましたから、初っ端から赤字の連続というのは、計画がずさんだったと言われても仕方がないと考えます。
青山に出店したのが間違いだったのか、ガニェール側とのロイヤリティ含む契約条件が厳しかったのか、シェフ、2番手、3番手の給料をTVなどで公開した(しかもこれが安い)ので厨房のモチベーションが上がらなかったのではないか、内装やスタッフが過剰だったのではないか、役員報酬が多すぎたのではないか、経営側が素人集団だったのではないか、地代が高すぎたのではないか、などが考えられますが、これらの要因が絡み合っての破産と考えます。
それに加えてフレンチシェフなどプロの方からよく聞く話があります。

ガニェール料理は天才肌の彼しか出来ないもの。レシピがあっても誰も再現することは出来ない独創的な料理だ。

東京店は、見た目はガニェール料理でも中身は違ったものを提供し続けたと言うことでしょうか。
大阪の元オーナーシェフだった3番手がやめてから料理のクオリティが落ちたと私は感じますが、オープン当初からコンセプトが間違っていたのかもしれません。
身売り、閉店の噂は他のグランメゾン周辺でも聞こえてきます。フレンチ業界の厳しさは未だ未だ続くことでしょう。
友里掲示板
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