またまた意味不明なことを言っている

読者の方が「マスヒロさんがまたまたおかしなことを書いている」とクラシック音楽の月刊情報誌「モーストリー・クラシック」を送ってくださいました。
今年の1月にブルゴーニュを訪問し、ロマネ・コンティで有名なメーカー、DRCを訪問したのは「大人の週末」にも書いてあったので知っていたのですが、そこではDRCの当主との「珍妙なやり取り」を自慢されているのです。まずは5月号の91ページの一部を引用させていただきますのでお読みください。

1月下旬から2月にかけて、フランスのブルゴーニュへ出かけた。ブルゴーニュは世界的ワインの名産地、その中心であるコート・ドール(黄金丘陵)の村を北から南まですべてまわってきた。ブルゴーニュのみならず、世界最高のワインとして君臨するのが、コート・ドールのヴォーヌ・ロマネ村にあるロマネ・コンティである。このロマネ・コンティの酒倉でオーナーのヴィレーヌさんとワインの試飲をしたときのことである。かつて飲んだワインの中で、最も印象が深く、これぞワインの頂点を極めたりと思えたのが1929年のロマネ・コンティで、もう神業としか考えられない味わいだった。音楽にたとえるとしたら、モーツァルトのオペラ「フィガロの結婚」の伯爵夫人のアリア(カヴァティーナ)ではなかろうか、という思いに至った。そのことをヴィレーヌさんに伝えると、すかさず「どちらの幕のアリアでしょうか?」と切り返してきた。そこで「第2幕冒頭のアリアのほうです」と答えると、「なるほど」とあいづちを打って下さった。わたしは、そのことを「ロマネ・コンティとモーツァルト」と題してエッセイに書きましたというと、「次回は、是非それをフランス語に訳されてお持ち下さい」と、再会を約束して下さった。本当に、ワインと音楽は人と人を結びつける不思議な力がある。
 真冬の朝もやの中、コート・ドールの葡萄畑を車で走りながら聴いていた音楽はブラームスの交響曲とピアノ協奏曲で、風景と音楽が見事にまでに重なった。演奏から黄金丘陵のどこまでも続くなだらかな大地を思い出させてくれるのではないだろうかと思うのが、クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮、ハンブルク北ドイツ交響楽団による2夜にわたるブラームス・チクルスである。聴きながら、ブルゴーニュの赤ワインの香りが立ち昇ってきたら言う事なしである。

話を振られたヴィレーヌさんも返答に戸惑ったのではないでしょうか。でもそこはフランス人、「どこの幕か」と無難な切り返しでうまくおさめられたようです。しかし、マスヒロさんは「リップサービス」というものが世にあることをご存じないのでしょうか。どう見ても、「訳文をすぐ送ってくれ」ではなく、「次回に持ってきてくれ」は、ぜひ読みたいという意思の表れではないことがわかります。次の訪問なんて何時になるかわからないからです。こんな「やり取り」も自身の権威付けとして自慢される山本益博氏の強心臓にまたまた脱帽しました。
読者の方も「音楽好きの人が読んでもちんぷんかんぷん、ワインのマニアが見ても何の事か分からないただの独りよがりとしか思えないと私は思います。」とのコメント、いつもの事ながら私もマスヒロさんはワインに詳しくない、くらいしか読み取れない文章だと思います。
それにしても、彼はDRCの当主、ヴィレーヌさんにあの銀座「アルバス」での話をしたのでしょうか。
確か、かなり古い「ラ ターシュ」(DRCが造っているロマネ・コンティの次の位置づけの赤ワイン)に若いワインを混ぜて飲んだことを自慢していたはずです。ヴィレーヌさんが聞いたら、怒るか卒倒するような愚挙、ワインマニアには考えられない行動なんですが、それを自慢げに誌上で書かれていたところも、マスヒロさんのワイン知識のなさを示していると考えます。
人には得手不得手があります。不得意なことに首を突っ込むとボロがでます。「それじゃ友里よ、味について書くのはやめろ」と突っ込まれると困りますけど・・・
他にも何人かのライターが該当するのですが、お酒をほとんど飲まれない方がワインのことをあれこれコメントするのは読んでいられないものがありますね。クラシック音楽に詳しくない友里ですが、マスヒロさんも本当に詳しい人なのか、疑問であります。