ウエッジウッド破綻のニュースが朝番組で盛んに取り上げられています。銀座出店の高額ブランドもイメージが落ちるのを承知で値下げするなど、不景気の影響でこの業界はかなり深刻なようです。
車の国内販売も28年ぶりの低水準となる508万台とその深刻さを朝刊が報じています。12月の販売数は統計を取り始めた68年以降初となる20万台割れ。
自動車メーカー各社は、ハイブリッドや電気といった次世代車に活路を見いだしたいようですが、果たして目論み通りいくでしょうか。
バブルの頃は1年や2年で買い換えていた乗用車ですが、今は5年、6年乗るのは当たり前になっております。
おおざっぱで単純な計算ですが、老若男女をひっくるめて4名で1台の車を持っているとしても総計は3000万台。6年乗り続けるとしたら年500万台しか売れない計算になります。そのうち外車の占める割合は5%以上あるでしょうから、今後も年500万台以上をキープするのは難しいと私は考えます。
この数年、国内の販売数は減少を続けていたはず。不景気とは関係なく車離れは進んでいたわけで、活路を海外へ向けていたところに円高と世界不況のダブルパンチを受けたわけです。
車は日本製ばかりではありません。有望な車消費国には各国のメーカーが押し寄せるはず。国内は車離れ、海外も競争激化ですから、次世代車を投入してもそう簡単に昔のバラ色な経営に戻れるとは思えません。
会社や製品に賞味期限はつきものです。「車」という単体でよくまあ何十年も勢いが続いたとものだと思うのが自然ではないかと私は考えます。世に永遠の右肩上がりはあり得ません。
世界同時不況の影響ではないと思いますが、この1月中旬より「ひらまつグループ」の18のレストランで「ワインプライス革命」が起きるようです。
http://www.hiramatsu.co.jp/restaurants/news/vin.html
「ブラッスリー ポール・ボキューズ」限定だったこの革命ですが、予想通りグループ全体に広げてきました。原価率が上昇し、客単価が落ちても客数を確保して総売上、利益の確保を目指す戦略なのでしょう。
ミッドタウンのイートインの店を昨年末で閉鎖したひらまつグループ。名古屋に新たにボキューズブランドのレストランをオープンしましたが、あまりに場所とタイミングが悪すぎ。
昨年発表した中長期計画は修正せざるを得ないと考えます。
それにしてもワインプライス革命、「・・・より適正な価格で楽しんでいただけるよう・・・」とありますが、「それでは今までの値付けは適正ではなかったのか」、「適正な商売ではなかったのか」と突っ込まれることを考えていない、脇の甘い宣伝文句であります。