さらば、月刊めしとも

本日は「月刊めしとも 1月号」の発売日です。いつものようにご紹介するまえに、まずは皆様にご報告しなければならないことがあります。突然ではありますが「月刊めしとも」は、この1月号をもちまして

休刊

となります。
出版不況に加えてこの長引く不景気の影響もあったのでしょうか。はっきりした休刊の真相は知りませんが、出版業界においての「休刊」は事実上の「廃刊」であることは、スペインのレストランの「休店」が事実上「閉店」であるのと同じ。「月刊めしとも」としての復活は今後もないと考えます。

私がその決定を知ったのは11月になってからだったか。日刊ゲンダイと共に友里のベースロードであっただけに、非常に残念でありましたが、ほとんどの収入を「月刊めしとも」に頼っているJ.C.オカザワの受けた衝撃は半端ではなかったようです。正に

茫然自失

であったとか。無理もありません。たまに出ていた自称イタリアンのプリンチペのタツヤ・カワゴエとの共演TV番組からもお呼びがかからなくなったようで、オカザワの仕事はこの「めしとも」以外は無償でこき使われている邱永漢さんのコラムだけ。
唯一の定期的な収入源を失うことになりますから、我を失ったのは無理もないと同情してしまった次第です。

再び角川グループと何かご縁が出来るかもしれませんが、とりあえずはこれにて終了。この「めしとも 最終版」をぜひお買いあげいただき熟読していただきたくお願い申し上げます。

そして出版関係者の皆様、センスが古くワンパターン、しかしプライド高く思い込みが激しい、と使いにくい自称ライターのJ.C.オカザワですが、余裕や枠が残っておりましたら、ぜひ彼に声を掛けてあげてやってください。
アニョー持ち込み事件やオールアバウトとの訴訟事件などで、ことごとく事実を語らない(嘘の上塗りの連続)の自称ライター・伊藤章良氏よりはずっと人が良く安全であります。

さて本日発売のめしとも、メイン特集は

底なし! グルメ街ランキング

であります。新橋・銀座の昼ベスト20や夜ベスト20などディープな街のディープな店もてんこ盛り。この友里も食べてみたいと思う料理が沢山あります。

さて恒例の名物ライターウオッチングもこれが最後であります。

J.C.オカザワ
「絶賛!あったか鍋」という特集では、P.4に明神下神田川支店の「すっぽん鍋」を推薦しています。ぐだぐだとつまらない知識ひけらかしの文章は相変わらずですが、この鍋はうまそうです。ぜひ食べてみたい。
そしてネタ不足での打ち切りより先に休刊となって助かった「B級グルメ 大人の作法」(P.71)は寿司屋での作法だとか。
イクラは頼むな、食べる寿司には順序がある、こんな符丁は使うな、と何ら目新しい話なし。サブタイトルに「誰も教えてくれなかった」とありますが、どうでも良い事を相変わらず力説するオッサンであります。

田崎真也氏
せんべろ行脚(P.66)は京成立石の「江戸っ子」。まったく知らずまた行きたいと思わない店ですが、公私ともにお忙しいはずのマダムキラー田崎さん、よくこんな所まで出張る暇があると感心してしまいます。

来栖けい氏
まったく注目されていなかった連載「くるす流おめがねレシピ」(P.95)もこれでおしまい。短角牛のロティのレシピ公開です。
しかしこんなところでレシピを公開している暇があるのでしょうか。私の耳には、来年四月でシェフ交替が決定している「エキュレ」の次期シェフの名が入ってきません。引き受ける料理人がいるのでしょうか。

そして友里征耶の出番は3箇所であります。

まずはオカザワと同じ「あったか鍋」ではシェラトン都ホテル東京「四川」の「四川風激辛土鍋」(P.5)を紹介しております。今夏の咽頭炎罹患以来あまり辛いものを食べておりませんが、寒くなったら(夏でも食べていた)食べたくなるのがこの鍋です。

つづいて連載であった「真・江戸前鮨入門」(P.94)は「鮨はしぐち」であります。久々の訪問でしたが、「踊る鮨」は健在。種類は少ないですがツマミ、握りと満足しました。

この企画のおかげでいち早く店を訪問することができた「男と女の新レストラン」は「ポンドール・イノ」(P.96)であります。
「シェ・イノ」が何を間違ったか、三越前の新開発ビルに出してきた鉄板焼きコーナーを併設するフレンチ。ビルと共にこの店内も閑古鳥が主役でありました。

誌面のコンセプトと友里のスタイルがあわないとのご意見も多数いただきましたが、プレゼント企画への応募をはじめそれなりにご支持もいただいていたと自負する「月刊めしとも」。休刊(廃刊)は非常に残念ですがこれもご時世で仕方ない。

今後も角川マーケティングと共に友里征耶をよろしくお願い申し上げます。