こんなワインを持ち込んで自慢するな

偽のロマネ・コンティを「飲み自慢」してしまった門上武司さん。詳しくは友里ブログを読んでいただくとして、まったく懲りていないというか又ワインに関してしょうもないブログをアップしております。読者の方から教えていただいたのですが、まずは11月4日付けのブログをご覧ください。

http://www.geode.co.jp/column/kadokami/2011/11/04/post_772.html

京都のフレンチ「ドゥーズ・グー」(まったく聞いたことない店ですけど)で、コック・オー・ヴァンが一体何であるかを知りたく、煮込み用のワインまで持ち込んだとありますが、食べログでは自称「町家空間」の箱で、スタッフたちはインカム装着という

まったくのダイニング系自称フレンチ

に就任しているシェフが、コック・オー・ヴァンの何たるかを示すことが出来るのでしょうか。
シェフが食べたいスタイルで調理したコック・オー・ヴァン、写真を見ただけの判断ですが

わざわざ食べたくなる代物ではない

と友里は感じてしまいました。
また、ハジメ風のなんちゃってフレンチ料理をベタほめしているだけではなく、文脈から持ち込んだと判断されるワインを門上さんが

さすがのラインナップです

と自慢気にアップしているワインの写真を見て、友里は椅子から転げ落ちそうになったのです。

メンバーは多彩で音楽関係、アート、映像、飲食など

と自称しておりますが、店に持ち込んだワインはいわゆる

限りなくデイリーに近いワインではないか

白ワインでは有名なムルソー・シャルム(ギイ・ルロ)でも造りは

2006年(2000年代なんて若すぎてよほどのワインでない限り持ち込むレベルではない)

もの。あとのラインナップはまったくたいしたワインではありません。
ヴォギュエ、この造り手は有名ですが(友里は過大評価ドメーヌと判断しています)2007年と若すぎて希少価値なく、シャンボール・ミュジニーの1級畑ものとはいえ

畑名を明記していない寄せ集めの格落ちワイン

でありますし、ヴォーヌ・ロマネの1級畑物(造り手読めない)も2007年物。
ボルドー2本に至っては、サンテミリオンのシャトー・フィジャックのセカンドラインでして、これまたネットレベルでは

5000円もしない代物

であります。笑っちゃったのはルロワ(しかしネゴシアンもの)のワイン。ワイン名はなんと

ブルゴーニュ

という村名ワインより格落ちの

地方ワイン

ではありませんか。
これらのワインがさすがのラインナップと思って堂々と店へ持ち込んでしかもブログで自慢しているのですから、友里は驚いたのです。私の周りの感覚では

まったく自慢にならないどころか、恥ずかしくて店に持ち込めないレベルのワイン

ではありませんか。
拙著「グルメの真実」(宝島社新書)では、店にワインを持ち込む際のルールを述べております。宣伝を兼ねてちょっと引用してみますね。

1、初訪問では持ち込みを遠慮しろ
2、店にあるようなワインは持ち込むな
3、ワインの 値付けが 高過ぎる店以外は安めのワインを持ち込むな
4、ケースで送りつけるような無粋なことはするな
5、持ち込んだワイン以外に、店でもワインを頼め
6、シェフやスタッフにも振る舞え

要はワインの持ち込みは

飲み代を節約するためのものではない

ということ。レアでも高価でもなく、店にあるレベル、いやそれより格落ちかもしれないワイン(デイリーに近い)を持ち込んでいながら堂々と自慢してしまっては

関西の客はケチでせこい

と誤解されてしまうではありませんか。
真相は、多彩なメンバーという音楽関係、アート、映像、飲食の業界人だけ限定の

蛮行

であると友里は信じたいです。
しかし下戸を隠し続ける門上さん、ワインの知識や経験はおそらく皆無にちかいものだと推測します。